弐羽目:新しい出逢い
やっばい!!!
完璧遅刻じゃね??
「・・・・っハァハァ・・・っきっつい」
私は只今全力疾走中。
だって、遅刻は嫌だもん!!!
あっ!!!前に人いるし!!
やばい、ぶつかる!!
「そこの人!!!避けてぇぇえぇぇえ!!!!
「!?はっ?」
でも、その人は避けなかった。
っって、避けてよぉぉおぉおぉ!!!
ぶつかりたくないんだからぁぁぁああぁ!!!
とか思ってたら、もうその人は目の前で・・・・
ドンっっ!!!
「痛い〜〜〜〜っっっ」
「お前、前見ろ。」
「避けてって言ったじゃん!!!」
「俺は避ける、とは言ってない。」
何コイツ!!!ムカつく!避けろって言ったのに避けない方が悪い!!!
「何よ!!避けない方が悪いんでしょ??私は急には止まれないのっ!!!」
「テメェは、車か。」
痛いとこ、つくなぁオイ!!!
しかも、ツッコミ上手いなぁ!!!
「っく!てか、今何時!?」
「8時55分。」
マジでぇぇ!?
やばい!あと5分しかないよ!!
「遅刻する!じゃあね、アンタも遅刻するよ!」
と言って、私は駆けて行こうとした。
走り出そうと、したんだよ??
でも、
ガシッッ
うん。腕を掴まれてるね。
「っって、私、遅刻するんだけど!!」
「遅れるんだろ?後ろ、乗ってけ。」
そう言って、そいつはバイクを指差した。
うん。無免許じゃない??
「いいの??私、知らない人だよ??」
「それは、お前も一緒だろ。それにその制服、蒼薔薇学園のだろ?
俺と一緒の学校。」
「本当!?なら良かったぁ〜。あっ、私、弥生 瑠亜!!」
「俺は、如月 遼夜。」
よかったぁ〜。これで遅れなくて済む!
「さっさと後ろ乗れ。」
「分かった!よろしくね!遼夜!」
うん。勝手に呼び捨てにしちゃったけどいいよね??
新しい友達(?)が出来た朝。
まさか、それさえも監視されてたなんて、知らなかった。