第七話「実験体『V-orgross』の脅威」
空はどんよりとした青紫色の空……。そこからは雷が青白い光と大轟音を同時に鳴らしていた。
空中都市ヘルヘイム――否、惑星ウロボロス自体が危機に瀕しているともいえる、そんな状況だった。そんな状況の中で、空中都市ヘルヘイムの大地にそびえたつ一本の塔――幻影の塔。ここには様々な噂や言い伝えが残っており、その噂の一つには、『幻影の塔開きし者、東西南北の怪物を倒し、その者の血を珠にして納めん。それを成し遂げし時、新たな扉開かれ、神と王の間に産まれし者の神殿と恐れられし場所へと招かれるだろう――』という物がある。
そして、現在彼ら――十二属性戦士はその幻影の塔の最上階に居た。さらに、目の前にある装飾の施された壁面のレリーフには四つの丸いくぼみが空いており、既に四つの珠が神々しく光り輝きながらはめこまれていた。同時に、ガチャッ! という奇妙な音を立てて天井の一角の扉が開き、そこから縦に梯子がおりてきた。
「これをのぼれば、上に行けるってわけか」
照火が金属の梯子に手をかけ、片足を最初の一段目に置く。そしてその梯子を上りはじめると、他のメンバーも次々に照火の後を追い掛けるかのように上がっていった。
外に出ると、周囲は窓から眺めた時よりももっと凄まじい状況になっていた。
「何だこりゃ!?」
爪牙が目を見開いて周囲を見渡した。
いつもなら平和で真っ青な青空が広がっているのに、今では何故か空がどんよりと青紫色へと変化していた。ゴォォォ! という暴風が体に吹き付け、強引に吹き飛ばそうとしてくる。体重の軽い輝光は飛ばされそうになり菫に受け止められていた。
「それにしても……本当にヤバいみたいだな」
そう言って暗夜は空を見上げた。青白く光り輝く雷が、大轟音を鳴らしながら何かの建物を照らし出した。
「何、あれ?」
雫が指さす方向には、上空に浮かぶ謎の神殿が浮かんでいた。
と、その時、遠くから見知らぬ空中戦艦がやってきた。いや、厳密的には爪牙、輝光、残雪は知っている空中戦艦である。それは十二属性戦士の目の前に着陸すると、ハッチを開いた。
「誰か出てくるわ!」
菫が長い前髪で視界を遮られないように片手で押さえながら後ろに下がり言った。そこから出て来たのは、十二属性戦士がよく知っている人物――雷人と時音だった。
「おっ、どうやら全員揃っているみたいだな」
雷人が手を上げて再会の挨拶をする。
「この戦艦は何なんだ?」
「こいつは空中戦艦『ヴルイメルティニクス』。クロノスが操っている殺戮の戦艦でな。クロノスの人間ではないが、しばらくの間クロノスに潜入していたという艦長にして世界四大神の一人である闇の神――ブラックも私達の味方になってくれた。いい戦力になるはずだ」
「それは心強いわね!」
楓が嬉しそうに言う。
「ところで、オドゥルヴィア博士はどこに行ったんだ?」
「それが、さっきから見当たらなくて……」
菫が周囲を何度も確認するが、やはりそれらしき人物は見えない。
刹那――突然稲妻がビガアァンッ!! と大轟音と共に眩しく光った。同時に菫がその場にしゃがみ込み、頭を抱えて体を震わせながら怯え出す。
「大丈夫ッスか?」
残雪が義姉を心配してポンと肩に触れる。
「へ、平気……」
菫は目じりに涙を浮かべながらゆっくりとその場に立ちあがった。
「これからどうするの、お兄ちゃん?」
輝光が雷人に抱きつきながら訊いた。
「とりあえずこの建物に入るつもりなのだが、入口がどこかが見当たらないんだ……」
雷人が上を見上げ入口を目で探すが、それらしきものは何もない。
〈グフフフフ、どうやら……中に入るのに困っているようだな〉
どこからか聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「オドゥルヴィア博士!? どこにいるんだ、出て来い!!」
その声にいち早く気付いた雷人がオドゥルヴィア博士の名前を叫んだ。すると、ジジジ。と、ノイズの入った博士の映像が、十二属性戦士十四人の目の前に姿を現した。
「このような映像で貴様らに話すことを許せ? ま、こちらにも様々な事情というものがあるからな! この天空に浮かぶ建物こそ、最後の番人が眠る天空の神殿『アファルヴェイン』だ!!」
「て、天空の神殿……あふぁる――何だって?」
細砂が訊きかえす。
〈この建物は神王族の作り上げた帝国、ハルムルクヘヴンに存在した城の一つでな。遊び場とも言われ、我々にとっては決して手の届かぬ場所にあったのだが、まさか幻影の塔の上に隠してあるとはな……。なかなかの考えだ! この幻影の塔の屋上に来るためには、あの四つの珠をはめ込む必要があったからな。そんじょそこらの人間には来れない仕組みになっているわけだ! まったく、さすがは神だけのことはある……だが、我はその神をも超越する存在になろうとしている!!〉
オドゥルヴィア博士は手を大きく広げた。すると、一段と大きな稲妻が博士の後ろに落ち、強く大きな大轟音が鳴り響いた。それが世界の危機を示しているのか、白衣を身に纏う魔豪鬼神に対する怒りなのかは不明だが、少なくともこのままではWWWが復活することは間違いなかった。
「うぅ……!」
思わず耳を塞ぎ、轟音で揺れる幻影の塔の屋上の床に耐える十二属性戦士。目の前には倒すべき相手がいる(映像だが)。
すると、オドゥルヴィア博士が指をパチンと鳴らした。
「上を見ろ……!」
言われるがままに全員が上に視線を向ける。視線の先には小さくだが、確かに入口らしき穴が開いていた。
「あそこから中に入ることが可能だ。貴様らにあの怪物を倒せるかは甚だ理解に苦しむが、せいぜい頑張るがいい! グフハハハハハハ!!」
オドゥルヴィア博士の映像はそこで途絶え、ノイズを走らせながら姿を消した。雷人は皆にヴルイメルティニクスの中に入るよう指示した。
ハッチを閉めエンジンをかけると、バラバラバラ! と大きなプロペラが回転して駆動音を立てる。操縦室へと入室した雷人が操縦桿を握る。
「何処に行くんだ?」
爪牙が腕組みをして首を捻り尋ねる。すると、嘆息混じりに雷人が口を開いた。
「貴様はバカか? さっきオドゥルヴィア博士に言われただろ? 先程の入口から中に入れる……と」
「だったら行けばいいじゃないか! なのに、どうしてわざわざこの戦艦に乗る必要があるんだ?」
「いよいよ頭のネジがはずれてしまったようだな。あのな、この屋上からアファルヴェインにある入口までは結構な距離がある。飛ぶ能力があるやつはそれでいいかもしれんが、私達は飛ぶことが出来ない! 第一、あの付近は相当な重力が複雑に入り組んでいて大変危険だ! だからこの艦で行く!! これには様々な最新の設備が施されているから重力が入り組んでいても一定の重力しか受け付けない」
雷人のその説明を聞いて、ようやく照火がああなるほど、と理解した。
気を取り直して操縦桿を握った雷人が操作して戦艦――ヴルイメルティニクスをが発艦し、ゆっくりと天空の神殿アファルヴェインの入口へ近づいて行った。そしてギリギリの所まで艦を接近させると、艦長ブラックに言った。
「艦長! 後は頼んだ!!」
「ああ、任せておけ! 頑張れよ? 本当は力を貸してやりたいところだが、生憎と私も力を最近は全然使ってないから腕が鈍っていてな……力になれず申し訳ない」
「心配しないでください!! 私達だけで何とかしてみせます!!」
ブラックが顔を俯かせ面目ないと言った顔をしているのを見て楓がさりげなくフォローする。
十二属性戦士はヴルイメルティニクスのボロボロの船首に出ると、丸い入口になっている天空の神殿アファルヴェインへ入って行った。
中は本当に凄かった。壁は明るい雰囲気を醸し出し、通路を抜けた先の広間の天井には、一際大きなシャンデリアが吊り下げられていた。
「すごいな」
「まぁ、遊び場と言われるくれぇだからただの神殿じゃねぇだろ?」
爪牙が中央ホールらしき場所から上にあがるための階段に足を運ばせながら言った。皆、遊び場と言われる天空の神殿アファルヴェインにとても興味津々の様で殆どのメンバーが様々な物に見とれている。
その時、雷が光ると同時に証明が消えた。
「きゃあ!!」
菫が叫び声を上げその場にしゃがみ込んだ。
「ちょっ、何なの急に?」
菫が突然悲鳴を上げたことに驚いた雫が訊くと、
「だって急に暗くなるから~……」
と、涙声で何かに咄嗟にしがみついている菫の姿があった。すると、それがカラクり仕掛けの作動スイッチになっていたのか、突然地響きが起こり足元がバカンッ!! と音を立てて消え去った。
「しまった!!」
「何や!?」
「くっ!!」
暗夜、夢幻、白夜の三人は、その真っ暗闇の中央ホールの一角に開いた穴に消えた。
「そ、そんな!!」
照火が自身の炎を使って灯りを生み出し、それによって照らし出された穴の近くに近寄った時音が、高価そうなカーペットに膝と手をつき声を上げた。
「三人の事は後よ! 先にオドゥルヴィア博士を見つけないと封印が解かれてしまうわ!!」
楓の言葉に皆は一瞬冷酷なやつだと思ったが、三年前のことも含めて冷静に考えれば三人の命よりも大勢の命の方が大事だ! という考えに行きつき、残ったメンバーは楓の言うとおり、ここは三人を信じて先に進むという選択肢を選ぶことにした。
二階に到着すると、道が二手に分かれていた。
「にしても……、神殿――というよりはここは洋館みたいだな」
雷人が周りの景色を見て言う。確かに壁にはいくつかの肖像画が描かれた絵画が飾ってあった。誰の肖像画なのかは分からない。ただ、威厳は感じられるものがあった。
片方の道の奥の扉には鍵がかかっていたため、十二属性戦士十一人はもう一方の道に進むことにした。鍵がかかっていた扉とは少し形が異なっており、両側に開く観音扉になっていた。その扉をゆっくり開けると、中に入って行った。最後に入った残雪が扉を閉めると、部屋の中には窓や隙間が少しもないためか、さっきまで聞こえていた雷音が鳴りやみ、部屋中が静寂としていた。そして、十二属性戦士はふと地面に目がいった。と、いうのも、超巨大な謎の時計の文字盤が彼ら――十二属性戦士の足元にあったのが原因だった。
十二属性戦士はその怪しげな部屋を調べることにした。しかし、なかなか情報は掴めなかった。
その時、雷人があることに気付いた。
「ここに十二個の数字と紋章が記されているな……」
その言葉を聞いた他のメンバーがつられてその方を見る。
「確かに、そうだけど……」
細砂が真剣な表情で顎に手を当て考え込む。視線の先には十二個のローマ数字と、それぞれの背景その中心付近に小さな丸い宝石が埋め込まれている時計の文字盤があった。大きな円の中心から伸びる二本の長針と短針は百八十度になり、長針が十、短針が四を示していてまさに一直線に伸びていた。周囲の壁には十二人の神王族の絵が描かれていたが、そこまで怪しくはなさそうだ。
〈あ、ああ。グフフフフ、聞こえるかね十二属性戦士? 貴様らには、これからあるテストを行ってもらう! テストの内容は我が作り出した実験体『|V-orgross《ヴィンセント=オルグロス》』と戦うというものだ!! 失敗しても何も困ることはない。だが、これだけは覚えておくがいい。もしもこのテストをしくじった場合……貴様らは死ぬことになる! グフフフフ、どうだ? 素晴らしい実験だとは思わんかね? では健闘を祈る……グフフハハハハハハハ!!!〉
一方的に放し終えたオドゥルヴィア博士の声は、その大きな笑い声を残して消えた。
「ヴィンセント=オルグロス!?」
「知ってるのお兄ちゃん?」
「ヴィンセントという男なら……元クロノス――」
雷人が最後まで言い掛けたその時――。
ドォンッ! ドオンッ!!!
と大きな音が聞こえてきた。まるで、怪物か何かが扉を叩いているような音だった。突然のことに、焦りと恐怖の表情を隠し切れない十二属性戦士……。サッと音のする方を見ると、ドアが叩かれるたびにグシャッ!と変形していた。どうやら、本当に怪物が扉を叩いているようだ。怖がりな菫を含め、これにはさすがに葬羅も輝光も涙目になり目を潤ませた。白衣にひしっとしがみつく輝光の頭を雷人は撫でて不安を払拭してやろうと試みた。
「誰かそこにいるの!?」
楓が大声で話しかけてみるものの返事は返ってこない。
「もしかして暗夜?」
時音も少し不安がりながら訊いてみる……が、やはり返答がなく、ただただドアがしきりにノック――というよりも体当たりされる音だけが響き渡る。そして、ついにドアがその攻撃に耐え切れず木端微塵に吹き飛び、砂煙に紛れて謎の巨体シルエットがボウッ! と浮かび上がった。
『きゃあああああああ!』
細砂、輝光、葬羅、菫の四人が悲鳴をあげる。
「一体何なんだこいつぁ!?」
爪牙が腕で顔を覆い、飛んでくる石粒から顔を守りながら叫んだ。すると、砂煙が取り払われそこに姿を現したのは――褐色の肌をした正気を保っていない謎の怪物だった。白衣のサイズが合わずにきちんと着こなせておらず、とにかくやたらと図体がデカい。
「何ッスかあれ!?」
残雪が、見たことないと言った表情で訴える。
「皆気を付けて! この怪物、とんでもない攻撃力を持ってるみたい……」
楓に言われふと怪物の太く長い褐色の腕を見てみた。その手はとても大きく、ゴツい岩の様な肌の質感だった。異様なほど長い腕は、怪物の身長に似合わずあまりにも長いため、先の方が地面を引きずっている。肩は凄くいかってる上に、鋭く鋭利に尖った刃が十二属性戦士の息を詰まらせた。しかも怪物の腕の所々から謎のガスが噴き出し、異臭を漂わせていた。顔は変形していて人間とは思えない程原型を留めていない。
「あの服!?」
輝光がさっきから気になっていた白衣に着眼した。雷人も義妹の指先に合わせて視線を合わせると、怪物の羽織っている白衣に見覚えがあった。
「クロノスの白衣だ!!」
雷人がそう叫んだ。つまり、この怪物の正体は――クロノスの一味だということだ。
「でも、どうしてあんな醜い姿に?」
楓が雷人に訊いた。
「分からん。だが、少なくとも自我は既に失っているようだ」
そう言って懐から武器を取り出す雷人……。雷属性の魔力を入念に練り込み攻撃する。電撃を帯びた弾丸は、怪物と化したクロノスの研究員の胸を貫通した。その傷跡からは、多少の血が流れるだけで怪物は声も上げなかった。声といえばこちらを威嚇してくる怒りの咆哮だけだ。
【グゥウ……グアッ!!】
怪物はとてつもない握力を誇る豪腕で襲い掛かってきた。伸縮する腕を巧みに使いこなし、一匹目の獲物を捕らえた。――雫だ。
「くそっ! この、離してよ!!」
豪腕に掴まれた雫は、その大きな手の中に収まるほど小さく、とても逃げ切れる状態ではなかった。
「まずい、力が入らない! やっぱりあの時魔力吸収装置に魔力を奪われたせいで……。だ、誰か助けてぇ!!」
苦しそうにしている雫を見たメンバーは、なんとかして雫を助け出そうと試みるものの、相手は尋常じゃないほどの防御力と攻撃力を誇っているために、なかなか助け出すことが出来ずにいた。
「このままだと雫が死んじゃうわ!!」
楓が危機的状況を脱するためになんとかしようと攻撃を仕掛ける。すると、その姿を見かねた菫が急いで荷物から二つの薬を取り出した。それを急いで調合し謎の液体を作り出す。
「これを使えば……」
いつもなら畏怖して怯え、ガクブルで陰に隠れてブツブツ青い顔で呟いているはずの菫が、危険を顧みずに駆け足で怪物の足元に謎の液体を全てぶっかけた。その姿勢はまるで三年前に毒を受けて瀕死状態に陥った照火を助けた時の姿と酷似していた。
【グゥギャアアアアガアアアアアアアアッ!!!!】
怪物は声にならないような叫び声を上げて、褐色の大きな手よりも小さな足を押さえた。
「やったわ!!」
菫はガッツポーズを決めて歓声をあげた。
「すげぇ……!」
爪牙も唖然としながら感心している。雫は長い豪腕に振り回され、壁に大きな手ごと激突した。
「いっててて」
優しく後頭部をさする雫……。怪物は首を左右に小刻みに揺らし再び行動を再開した。
「くっ! やっぱりそこまで効果は期待できないみたいだわ」
小さく舌打ちする菫……。雷人は何かいい発明品はないものかと荷物を探り、他のメンバーは少しずつ後退していた。雫は負傷を負ったのか、その場から動くどころか立ち上がろうともしない。
その時、再び菫がいいアイデアを思い付いた。
――もしかしたら……これなら!
と、菫は荷物の中から急いで手探りで薬品と薬草を取り出し、すりこぎと乳鉢も取り出した。照火や雷人が必死に戦っている間に急いで菫はあるものを作った。
数分後――。
「やった、出来た! ワクチン『T-sarivan』。その昔、クロノスのダルタン=マーク=サリヴァンという男が研究していたというワクチン。これさえあれば、あの怪物も軽くイチコロのはずだわ!」
菫は試験管に入った紫色に光る液体を小刻みに振った。
――これが空気中の酸素と結びつけば、どんな生き物の細胞も一つ残らず全てバラバラにすることが出来る優れものになるわ! 元々はクロノスの中で密かに進められていた計画の一種なんだけど、少し手を加えて改造したものだから著作権的な問題にはならないわよね? それに、今はそんなことを言ってる暇ないし……第一、クロノスは滅亡しちゃったんだから!!
真剣な眼差しでキリリッ! と眉を吊り上げ、心の中でカウントし怪物にぶつけるタイミングを見計らう菫……。照火と雷人の二人が怯み、その間に攻撃しようとしているV-orgrossの隙をついて菫はT-sarvanを投げつけた。酸素と結びついたT-sarvanは真っ黒に変色……そのままV-orgrossの体に付着した。
刹那――菫の言うとおり怪物の腕は細胞がバラバラになることによって一瞬にして崩れ去り、一分後には完全に姿形もなくなってしまっていた。残ったのは異臭を発する血液だけとなった。その光景に他のメンバーは動けない状態のまま呆然としていた。
――ただ一人、優位にその場に立っている菫を除いて……。
というわけで、今回は一部構成でした。少し長いかもしれませんが、申し訳ありません。
ええと、今回はそうですね。怖がりな菫が久しぶりに三年前の活躍を見せる回でした。唖然とするメンバーの中、一名だけ歓喜の声をあげている菫。いやあ、優越感に浸っているでしょうね。
ちなみにここで登場した怪物はクロノスのとある二人の人物によって作られています。名前にある通り、ヴィンセントという男とオルグロスという男です。そして、あともう一人、サリヴァンという人物もクロノスの幹部です。この人達は次のⅣに出ます。何でこのような残念な姿になったのかはⅣでは明らかになりません。
次回はいよいよ番人登場です。