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1話 ノーマルモード

"迷宮"

この意味がわかるひとはいない。いいや、いるにはいるんだけど、その大半は複雑で解決しにくい事件だと思う人がほとんど。でも、一部の間ではこう囁かれている、"解決ができない迷宮入りの事件"だと。おっと、自己紹介が遅れちゃったね、僕は未解メイロ、ただ状況観察が得意なだけの男子高校生だよ。

そして僕の横にいる人が…


横にいる人「メイロちゃーん、一緒に登校しよーう!」


えーと、大祭ココロ、いつもは灰色のシャツに黒色パーカーを羽織っている。人の心を読むことが得意な男子高校生。ババ抜きもじゃんけんも絶対に勝てない。でもそんなココロでも読めないことが1つだけある。


ココロ「今日も可愛いね、メイロちゃん」


僕のことを女の子だと思っているんだよね。

まぁ、クラスメート全員に思われてた気もするけど…。僕は学校のトイレには行かないし、この学校は男女差別とか徹底してるからこの1年バレないんだった。あれ?1時間目は体育か、僕たちが入学してきた時ちょうど体操着への着替えもなくなったから、コチラもバレる心配はないよ。

…まぁ間違うのも無理もないか、僕の服装、

水色のボブヘアーに黒色のシャツ、そして手の半分が隠れるくらい長袖の水色のパーカーに長ズボン

そしてこの声だもん。


1時間目 体育


ココロ「メイロちゃん!目指すは1人で向こうまで到達!」

メイロ「あのね、僕は運動が苦手なの、君の読心術で一気に奥まで行ってよ、じゃんけんラン始まるよ」


(じゃんけんランとは、じゃんけんに勝てば奥に進め、負ければ次の人に交代するという遊びなことの正式名称をすっ飛ばした造語である)


断罪先生「はい、じゃあじゃんけんラン、未解と有田からスタート」


おいおい…迷宮の正体を解き明かすのに精一杯なのに…よりによってずっと体を動かす体育、しかも有田と勝負なんて…。


(有田 聖 性別:男

彼は身体調整の能力を持っていて、ステータスや状態異常も自由自在に変えられるのだ。髪色と服の色は黄緑で、奇抜な模様の靴下をはいている。)


つまり、運とスピードを上げられれば一瞬で負ける。よし、あの手で行こう。


ココロ「はい、有田はチョキ出そうと思ってるよー」


よし来た!ココロくんのジェスチャー!

えーと、チョキだから…パーを出せばいいんだ!


(最初はグー、じゃんけんぽん)


有田「勝った!」

有田(ココロがジェスチャーしてることくらいお見通しだぜ!)


全部読まれてた。


2時間目 国語テスト


メイロ(この時のザビエルの気持ちを答えなさい…)


これ歴史じゃないのか。


3時間目 理科


メイロ「1番の粉とビーカー20mlの水を入れてよく混ぜ、2番の粉を…」


知育菓子かな?


4時間目 図工


ココロ「カッターナイフを使って作品を作ろう…か」


内容は普通だけど、教科自体が小学生。


5時間目 音楽(発表)


4人グループを作って歌おう。(クラス29人)

でも、1人余るよね、そして僕がその1人だよ。

あ、ちょうど僕の番だね。


生徒A「さすが女の子だ…」


※違います。


生徒B「俺、結婚するならメイロちゃんかな〜」


※しない。


ココロ「さすがメイロちゃん、いつも色んな声の発声練習してるだけある」


※読心術ってどこまで見抜けるの?


メイロ「今日は5時間で帰れたな…」


さぁ…下校後の仕事は探偵部だ。

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