転生したら、真織先生のブラジャーになっていた話
朝から書きました!宜しければ、読んでみて下さい!
更衣室の入口のドアの向こうに突然ひとの気配を感じたのである。 それは、竜太の気配とは明らかに違っていた。確信出来た。 いや、そもそも男の気配とは異質だったのである。 ━━女だ!竜太ではない!もはや直感と言っていい。霊感とでも言うべきか。兎に角も僕は、今までの人生で感じたこともないような不穏な空気を感じて、その場には居ても立っても居られないような感じになってしまったのである。 と、その不安な予感の通りのことが起きた。 声が聴こえてきたのである。それもひと一人の声などではない。声の主は複数だ。 それも悪い事に、すべて女性のもののようにしか思えないのだった。なので、僕の心臓は、爆発寸前にまで高鳴ったのである。 竜太に助けを求めようにも無駄であることはわかっていた。 竜太はきっと、もうとっくに何処か遠くへ、というより授業が行われていら現場、泳ぐのを待つ列に戻ってしまっているのだろうから。 それが、十中八九そうするのが彼というものなのだから。 という訳で、竜太に助けを求めるのは無駄だ。 っていうか、仮に彼がドアの向こうにいたとしたって、異変に気がついた女生徒たちが入口に詰め寄って、僕を包囲しようとしてるとしたならば、彼が僕を救う手立てを持っているはずもないのであった。 ドア越しに女達の声が漏れ聞こえてきた。こんな風に聴こえた。「この中よ。この更衣室の中。さっき何だか中から声がするような気がしたから覗いてみたら、なんだか人影が動いてたの。それも、男の子だったわ。おかしいでしょ?ここ女子更衣室なのよ。男が入ってる理由ない。誰か侵入してるのよ!きっと下着泥棒のヘンタイよ!みんなで捕まえて懲らしめてあげましょう!」 見れば少し高い位置に、ガラスも嵌め込まれていない採光用の窓が設置されている。ちょうどプールのある方向から中を覗き見れるような位置にあるらしいし、外には物音だって盛れそうだ。 ━━気づかなかった! 僕は後悔するしかなかった!隠れ場所を探した。 探しながらも真織先生のブラジャーからはからは決して手を放さなかった。 それが男としての慾望の現れなのであった。
御読み頂きまして、誠に有難う御座いました!