真織先生のブラジャーに転生した僕は・・・。
新作、書き始めました。プロットは未定です。宜しく御願い申し上げます!
まず、最初に自己紹介しておこう。 僕の名前は江田島光輝。都内の私立中学に通う中学ニ年生。 今年で十四歳になる。 自分で言うのもなんだけど、意気軒昂真っ盛りな年頃であり、まさに学校生活を送るにつけても、楽しくて楽しくてならないのであった。 そして、御多分に漏れず、他の男子達と同様に、下半身も血気盛んであり、何につけても下半身で物事を考えてしまうというような野獣的な性質を持ち合わせていたのである。 さて、夏の厳しい日照りの中行われる体育の授業の最中、なのであった。 つまり、男女ともに同じプールを使い、同じ時間に同じプールを使うという授業スタイルであった。 ただ、男子生徒と女子生徒は、プールをそれぞれ縦に二分割する形で、それぞれ別の教師に指導されて別々の体系で授業を受けるという形にはなっていて、一応男女が水着姿で触れ合うようなことにはならないように配慮はされているのだった。 そんな中、僕も皆と同じ、学校指定の紺色の海水パンツ姿で授業を受けていたのである。 いや、受けている振りをしていただけなのかもしれないけれど。 そして、プールの半分を使っている男子勢はといえば、生徒一人ひとりがプールに飛び込み、タイムトライアル形式で100メートルの泳破タイムを競うという、学期末の成績確認とも言うべき記録会を実施していたのである。 いざ泳ぎに入って先生の持つストップ・ウォッチによって泳破タイムの記録を測られている生徒以外の男子生徒達はプール・サイドにあるコンクリート製の段差状の仕切りに腰を降ろして、泳ぐ様を見学する形となっていたのである。 いや、見学していたなどというのは実は、名ばかりで、少なくとも僕の場合、実際には視線は完全に、プール半分を占める女生徒達によって行われている授業風景の方にいっていて、男どもの泳ぐ様になど関心のかの字もないのであった。 そう、中でも僕の関心の一番の的はといえば、女生徒達の授業を仕切る、白川真織先生そのひとだったのである。
真織先生の水着姿でしかなかったのである。 真織先生は、体育の授業の指導を担当していて、主に女生徒に対する体育の実技授業の一部と、保健体育の学科授業とを開け持つ先生であった。まだ女子短期体育大学を卒業するのと同時に教員採用試験に合格した後にこの中学に赴任してきて間もないという。 歳にすれば二十代前半もいいところな筈であった。 真織先生は、手を叩いて泳ぐ女生徒に進路の方向を教えたり、声を張り上げて、泳ぐ姿に向けて檄を飛ばしたりなどして、いつも通り、指導に熱中している様子であった。 真織先生は、元来熱血漢気質の先生なのである。
僕は、他の生徒がタイムを測られる為に泳いでいる中、真織先生の華麗な姿に夢中になって見入っているばかりだったところであった。 ふと周りを見ると、プールの縁に腰を降ろした男子達は皆、僕と思いを同じにしているらしく、彼らの視線は一様に真織先生の身體の方に向かっているとしか思えなかったのである。 僕は少し焦った。 真織先生の水着姿を視界に収めるのを、僕独りの専売特許のままにしておきたかったから、である。 しかし、僕のそんな心配などよそに、真織先生は、わざわざ目立とうとすらかのように、ちょこまかと動き回り、授業に熱中しているのだった。
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