第95話 練習場所
俺と紬は、練習場所に来る。時間は午後3時20分だ。
稜「あれ、純介と紬?」
智恵「ちょっと、どこ行ってたのよ?」
純介「午前中予定が入っちゃって...ごめんな」
紬「つむもー!」
智恵「まぁ...来たことだけでも評価しよう...」
栄「それじゃ、ダンスの続きでもする?」
智恵「いや、もうすぐ美玲さんが来るから休憩にしない?」
美緒「じゃ、そうしようか」
美玲さんが来るまで、休憩となった。
純介「なぁ、健吾」
健吾「どうかした?」
純介「えっと...紅美さん?とはどうなった?」
健吾「振られたよ。完全に、別れてきた」
純介「そう...なのか...」
健吾「安心して、もう取り乱したりはしないからさ」
健吾は優しく呟く。心境に変化がないように装っている。が、虚ろな目をしている。
健吾「もう、紅美のことは忘れることにするよ。もう、あんなヤツ大嫌───」
俺は、健吾を抱きしめる。口を抑え、何も言わせない。
健吾「純....介?」
純介「大変だったよな。辛かったよな。紅美さんと別れて苦しいんだよな。ただ、愛を欲しているんだよな。大丈夫、大丈夫だよ。枯渇した愛を誰かに埋めてほしいんだよな。別れたから、それを最初からなかった事にしたいんだよな。大丈夫、大丈夫だよ。お前には俺達がいる」
健吾「純...介は...わかってくれるのか?」
純介「あぁ、付き合ってた人が急に嫌いになるなんてありえないだろ?それに、諦めきれなかったじゃないか。それほど愛してるじゃないか。そこから供給していた愛が無くなって、辛いんだろ?苦しいんだろ?大丈夫、俺らがいる。俺ら7人はいつだって味方だ。仲間だ。俺は7人を愛している。だから、健吾も俺ら7人を愛してくれ」
健吾「みんな...愛してくれているのか?」
美緒「当たり前じゃない。大切な仲間よ。誰一人として減ってほしくないわ」
稜「美緒に同感。折角仲良くなったんだし、ずっと仲良くしてたいよ」
健吾「みんな...ありがとう...」
健吾は俺の腕の中で泣く。
健吾「俺、愛が重いからさぁ...紅美にも別れようって言われたんだよ...俺は紅美が好きなのに...紅美は俺のことが好きじゃないんだよ...そう、考えるとさ...辛いんだよ。だから、好きじゃないなんて嘘をついちまったんだよ...ごめんよぉ...ごめんよぉ...紅美ェ...」
俺は健吾の背中を優しく撫でる。
智恵「大丈夫!どんなに重い愛でも、7人いるから!どんな愛だって貰ってあげるわ!それに、私だって愛は重いと...思ってるしね?」
栄「楽しさは8倍。悲しさは1/8でやつだろ?」
健吾「みんな...ありがとう...ありがとう...ありがとう!俺...弱いからさ...みんなに縋っちゃけどさ...助けてくれる?」
純介「当たり前だ!俺らは仲間だろ?支え合って当然だ!助け合って当然さ!俺達1人1人は弱いかもしれないけど、8人合わされば最強だぜ?」
健吾「そうだね...ありがとう!」




