第90話 デート
純介「どこ、行こっか」
紬「え、純介決めてるんじゃないの?」
純介「全く。たまたま降りたからここがどこかすらもわからない」
紬「え、そうなの?」
純介「うん。まぁ、それはいいとして、ここに何かデート行けそうな場所ある?」
紬「うぅん...オートバックス?」
純介「なんでよ。紬はまだ15歳でしょうよ」
紬「うぅん...どこだろう...」
話し合いながら、俺はタピオカ屋を見つけた。
純介「あ、タピオカとか飲まない?」
紬「あ、飲む飲むぅー!」
純介「お金は...」
紬「あ...虚無虚無ぅ...」
純介「しょうがない、奢ってやるか!」
紬「やったー!」
俺は、紬と自分の分のタピオカミルクティーを買う。
純介「じゃあ、飲むか」
紬「待って、写真撮る!」
純介「あ、うん」
紬「ちゃんと持ってね」
純介「はいよ」
紬は写真を撮る。そして、それをSNSに投稿した。俺はタピオカを飲み始める。
紬「これでよし!」
紬はそう言うと、美味しそうにタピオカを飲み始めた。
紬「美味しいぃー!」
紬は幸せそうな顔でタピオカを飲んでる。俺も思わず笑みが溢れる。
純介「美味いな」
紬「うん、美味しい!ありがとね、純介!」
純介「あ、あぁ」
俺は一瞬、紬を抱きしめたい衝動に駆られたが、我慢だ。我慢。がま───
紬「ふぇ...純介?」
我慢できなかった。俺は、紬を抱きしめていた。
紬「タピオカ...零しちゃうよぉ...」
周りの目など気にせず、俺は抱きしめ続けた。そして、気付く。健吾に足りなかった物に。
紬「───」
紬が、なにか小声で言う。
純介「え、何か言った?」
紬「え、あ...何も...何も言ってないよ!うん、何も言ってない!」
紬は顔を真っ赤にしている。可愛いな、紬。
***
斉藤紬───私は、初めて好きな人に告白した。
紬「好き」
純介「え、何か言った?」
純介は、ちゃんと聞いてなかった。恥ずかしかった。純介、大好き。
***
俺たちは、結局ゲーセンや映画館などに行き、午後4時まで遊んだ。




