第81話 ダンス・ダンス・ダンス
智恵「はい、じゃあとりあえず私が踊るのを1回見て!」
稜「あぁ、わかった!」
俺が作った曲が流れる。イントロが始まると同時にダンスが始まった。
紬「すごーい!クルクル回ってるぅー!」
健吾「めっちゃ回転するな...」
梨央「大丈夫かな、私...踊れるかな?」
美緒「大丈夫!私もちゃんとサポートするからさ!」
そんなこんなで、1番は見終えた。全体的に回転が多い。
智恵「こんな感じだけど...どうかな?」
栄「まぁいいんじゃね?振り付けは一番ダンスに詳しい智恵が決めたもので文句ないし」
純介「踊れるかな...わからない...」
智恵「純介は、結構踊れる印象があるんだけど」
純介「結構、努力してたからな」
俺が踊れずにループしてしまった時期が懐かしい。家で一人でずっと練習していた。
智恵「それじゃ、サビの部分から一緒に練習していこうか!」
全員「はい!」
俺達は智恵に振り付けを教えてもらう。でも、案の定俺と梨央は上手く踊れない。
稜「純介、こんなに踊れなかったっけ?」
純介「だから、苦手って言っただろ」
智恵「うぅん、体幹が酷いなぁ...」
純介「悪かったな!体幹が酷くて!」
こうして、俺は智恵にダンスを教わった。そして、俺は家に帰る。
純介「えっと、今日の振り返りをしないとな...きちんと、タイマーを付けてと」
俺はダンスの練習を始める。寝坊をして、新たに教わる場所を教えてもらえなくなるのはあんまりだ。それこそ、ループしなければならない。できれば、1回で習得したい。
ー7月16日午前9時、練習場所ー
智恵「はい、練習始めるよぉー!」
紬「あれ?健吾は?」
美緒「本当だ、来てない」
智恵「しょうがない...始めちゃおっか!」
純介「そうだな」
智恵「それじゃ、今日は2番を教えるよ!Aメロは1番と一緒だけど、Bメロは変える」
純介「そうなのか」
智恵「うん。じゃあ、行くよ!見ててね!」
俺が作った曲の2番が流れる。そして、Bメロに入る。動きは1番のBメロよりもおとなしめだ。そして、2番のサビまで踊り終える。
稜「{勝利の翼}のところは、羽をイメージしてるんだな」
智恵「お、よく気付いたね!」
稜「誰だって気付くよ!」
智恵「ちゃんと、手を羽みたいにあげてね!ここ、合わないと凄いダサいから」
紬「あ!健吾が来た!」
健吾「ごめん...遅れた...」
智恵「ちょ、健吾?大丈夫?」
そこには、目にはくまができ、フラフラとした足取りの元気の欠片もない健吾が立っていた。
健吾「俺は...もう、生きてる価値なんて...ないんだ...」




