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NJruler  作者: 花浅葱
3章 己の話、汝の話
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第79話 「あの事件」

 俺の親もアイドルになることを否定しなかった。俺の父さんの池本朗は、

 朗「アイドル、なるんだな。それ相応の覚悟を見せろよ?」

 と言い俺らを支援してくれた。俺たち2人は最初は順風満帆だった。

 次第にテレビの出演も増え、レギュラーで番組に出れるようになった高校1年の冬のこと。


 俺は、同じ会社の先輩の三越柴三郎という大御所俳優の浮気現場を偶然見てしまう。

 栄「あの...柴三郎さん!」

 柴三郎「どうしたのかね?君は...えっと...最近人気の...ねぇ?」

 栄「俺の名前は池本栄です!」

 柴三郎「あぁ!そうだそうだ、栄君だ!それで、何か用かね?」

 栄「この前...若い女の人と歩いているのを...見てしまったんですけど...」

 柴三郎は、そう言うと何も言わなくなる。ただ、無言でこちらを睨んでいる。

 柴三郎「君、その情報をどうするつもりかね?」

 栄「もしかして...浮気ですか?」

 柴三郎「さぁ、どうかな?浮気だなんて滅相もない」

 柴三郎はそう言うと、どこかに行ってしまった。俺は、許せなかった。人を騙すような人間が許せなかった。愛を誓った相手を裏切るような行為が許せなかった。

 だから、俺は三越柴三郎の浮気をネットで公開した。すると、一躍三越柴三郎はネットで脚光を浴びるようになる。もちろん、悪い意味でだ。


 ───だが、今となってはネットで浮気の情報を流出させたのを後悔している。


 柴三郎は会社ぐるみで、浮気を無かったことにした。全ての被害が俺に被るように。

 そして、数日後。俺と稜は「芸能龍我プロダクション」の社長、平部修一に呼び出される。

 修一「なぁ、栄君に稜君?君たち、この会社出ていってくれない?迷惑なんだ」

 修一はタバコを吸いながら話す。修一は狐のような顔をしている。

 栄「で、でも...」

 修一「浮気はなかった。いいね?」

 栄「でも、俺は見ました!」

 修一「浮気はなかった。いいね?」

 栄「いや、でも───」

 稜「栄」

 俺は稜に止められる。

 栄「会社は、出ていってもらうよ。どこかいいところに就職できるといいね。あ、高校に行ってないから碌なところに行けそうに、ないけどね?」

 俺と稜はその日、「芸能龍我プロダクション」を解雇された。

 その後、稜の体調が次第に悪くなり、アイドル活動は休止となった。


 そして、半年が過ぎた頃、俺たちは今の社長に拾われて今の会社に入った。


 ***


 俺は、許せなかった。浮気が。騙す行為が。それは、生まれつき持っていた『正義感』のせいだってことを知っていた。稜の『仲間意識』によって助けられたことも知っていた。


 でも、おかしいじゃないか。どうして、どうして───


 ***


 ー芸能龍我プロダクション、社長室ー


 修一「ねぇ、どの娘いいと思う?栄君と稜君、最近活躍してるらしいじゃん?いや、浮気に咎めはないよ。柴三郎君は大事な収入だもん。で、どの娘が欲しい?」

 柴三郎「俺的には...村田智恵...ですかね?」

 修一「オッケー!じゃあ、25日くらいに、話をふっかけてみるよ」


 ***


次回から今度こそ4章開始。

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