第67話 疑心暗鬼
俺はスマホを見る。もう、曲を作る気は無くなっていた。
純介「レッスンに行くのも、面倒だな...サボるか...」
俺は大きな欠伸をする。そして、部屋に戻った。俺は疑心暗鬼になっていた。
ー7月11日午前9時、練習場所ー
紬「今日は、純介くん、来てくれるかな…もう9時だけど…」
栄「来なかったら俺のせいだ。本当にごめん!」
栄は頭を下げる。
智恵「まだ来ないって決まったわけじゃないんだからそんなこと言わないでよ。それに、あの記事も関係あるかもしれない…」
稜「智恵たちも読んだのか...」
美緒「もちろんよ」
梨央「でも、あんなの嘘ばっかり…純介はそんな人じゃないのに…」
智恵「まぁ、とりあえずレッスン始めるか!!」
梨央「うん、そうしよ」
7人は準備を始める。
智恵「じゃあ、今日も音楽に合わせて踊ってみよう!」
全員「はい」
7人は音楽に合わせて踊る。
智恵「ふふ、梨央の成長ぶりを見ていると笑みがこぼれてくるなぁ」
梨央「そう?」
智恵「うん、日進月歩だよ!見れば見るほど上手くなってる!」
梨央「智恵と美緒に教えてもらったおかげだよ!」
美緒「あら、そう?大したことをした覚えはないんだけど...」
健吾「あいつらこの前とは大違いだなあ...」
稜「そうだな...って、栄、元気なさそうだけど、大丈夫か?」
栄「あ、あの...みんな...」
栄の目から、涙が溢れる。
稜「ちょ、栄?」
栄「ごめん...ごめんなさい...俺が...俺が勝手に純介の痣を見ちゃったから...純介が...純介がぁ!」
栄はその場に泣き崩れる。
智恵「ちょ、栄の所為じゃないって!大丈夫だから、大丈夫だから!」
栄「俺、このグループ、楽しそうだからって理由で入ったんだよ!稜が入るって言ったから...俺も入ろうかなって...思って!ごめん...ごめんよぉ!」
紬「栄、泣かないでよ!」
栄「俺は...俺は...みんなに迷惑にならないためにもよ...」
美緒「さ...栄?」
栄「このグループを...やめようと思う!」
***
俺はただ、スマホを見る。何もせず、ただボーッと。俺の七光りの記事には心無い誹謗中傷が並べられている。俺は、ため息をつく。
***
グルグルグルグル。視界が回る。頭がキンキンと痛くなる。そして、少しの喪失感があり。
純介「なっ...」
俺は気付いたら練習場所にいた。時刻は17時37分。日にちは7月6日。
健吾「純介、どうかしたのか?」




