第59話 15分ほど
智恵「はい!そこ、もうすぐ終わりだからってお喋りしない!」
栄「あ、ごめんごめん!」
そして、午後6時45分になる。
智恵「はぁい、じゃあ今日のレッスンはこれで終了!解散!」
純介「なぁ、健吾。この後、予定ある?」
健吾「予定?今日は別にないけど?15分ほどゆっくりしてから帰ろうかなって」
純介「そうなのか...じゃあ、今日一緒にマック行かない?」
健吾「あぁー...まぁいいよ。その代わり奢ってくれ。金を持ってない!」
健吾はこちらにピースを向けてくる。
純介「しょうがないなぁ...奢ってやるよ...」
紬「何々?何の話?」
健吾「純介が、マック奢ってくれるんだって」
紬「え、つむも行く!」
純介「えぇ、紬には奢ってやるなんて一言も...」
健吾・紬「純介/純介君、頼んだ!」
俺たちはハンバーガーチェーン店に向かう。
健吾「純介、てりやきチキンフィレオなんて頼むんだ」
紬「何それ、美味しいの?」
純介「あぁ、美味しいぞ?食べたことないのか?」
健吾「うん、ダブチかビッグマックしか勝たん」
紬「つむはナゲットが好きー!」
俺たちは───否、俺は3人分の商品を購入し席に座る。
健吾「なぁ、純介には兄弟はいるのか?」
純介「兄弟じゃなくて、妹ならいるよ」
紬「へぇ、そうなんだ。意外!」
純介「2人は?」
紬「私は一人っ子だよ」
健吾「俺には、姉がいたよ」
純介「へぇ、そうなんだ。家族は何の仕事してるんだ?」
健吾「普通にサラリーマンと主婦だけど...純介は?」
純介「俺の母さんは俺が3歳の頃に死んじゃったらしい。父さんは皆も知ってるだろうけど俳優の西森圭佑だ」
紬「あ!知ってる!サザンオールスターズの───」
純介「それは桑田佳祐!」
紬「あれ、違かった?」
純介「全然違うよ」
健吾「あれ、もしかして純介の母さんって川上ハルカ?」
純介「あぁ、そうだ」
俺の母さんは川上ハルカ。もちろん、芸名で、本名は西森遥だ。
健吾「やっぱり?だからこんなにイケメンなのか」
純介「いくら俺を褒めたって無駄だぞ」
健吾「別に、何か得ようとして褒めてる訳じゃねぇよ」
純介「あ、そうだ。俺、まだやることあったわ。先帰ってるね」
健吾「あぁ、わかった。ごちそうさま!」
紬「ごちそうさま!」
俺はハンバーガーチェーン店を出て、偽社長のいる会社へ向かう。




