第57話 社長
俺は秘書の攻撃を避ける。だが、それも上手くは行かずに俺の右足にナイフが刺さった。
純介「───ッ!」
俺は右足を押さえてその場に転げ回る。その衝動でより深くナイフが刺さった。
秘書「辛いだろう。痛いだろう。可哀想に。これで、終わりにしてあげよう」
***
グルグルグルグル。視界が回る。頭がキンキンと痛くなる。そして、少しの喪失感があり。
純介「───ッ!」
”ガタンゴトンガタンゴトン”
俺は電車に乗っていた。俺はこの電車で社長のいる───否、偽社長のいる会社に向かう。
刺された胸にまだ違和感が残っている。ループしたから傷は残っていないはずなのに。それほどまでに、付けられた傷は印象的な物だった。
ー社長室ー
7時40分。俺は社長室に到着する。
純介「社長!話をしよう!2人で、いや3人で!」
社長「待っていたよ。純介君」
純介「社長、あんたに聞きたいことがある」
社長「そうかい。そんなことよりも、秘書を知らないかい?ずっと、純介君のことを呼んでいたのだが」
純介「多分、今、秘書さんは俺の家にいます。電話をかけてここに呼んで下さい!」
社長は秘書に電話する。
ー数十分後ー
秘書「ただいま戻りました」
社長「3人で落ち着いて話をしようじゃないか。暴力なんて使わずに安全な話し合いで」
秘書「それが出来れば...ですけどね」
社長「純介君から、話は聞いたよ。純介君のことを殺そうとしていたんだってね」
秘書「なっ...社長に言ったのか?」
純介「あぁ、話したさ。秘書の行動は全部な」
秘書は自分の拳を握りしめたが、怒りは抑えたようだ。
社長「それで、純介君達8人にはグループが結成されるまで、近づかないで頂きたい。もちろん、間接的に近づくのも駄目だ」
秘書「もし、近づいたら?」
社長「お前を解雇処分し、社会的に抹殺する」
秘書「お前に...そんな権利はないだろう?お前なんかにそんな権限なんかないだろう!そもそもお前は自分の利益の為に、こんなことをしていいと思っているのか!自分のために、純介君のことを傷つけて、ループさせて、それに純介君以外に───」
社長「私はこの8人に関与することに関しては、全ての権限を与えられている!お前を解雇処分することも、殺すことも私の自由だ!それとも、お前に無限の苦しみを教えてやろうか?生き死にを繰り返すループを味あわせてやろうか?」
秘書「クソ...お前ら...人じゃないよ...」
社長「では、純介君達8人に近づいたら解雇処分ということで、宜しいね?」
秘書「あぁ、それでいいさ。早くグループでも作りやがれ」
社長「この部屋から出ていったら、誓約はきちんと守ってもらうよ」
秘書「出てくさ。今すぐに。純介君!ループばかりで大変だよな!この社長の事は好きにならないほうがいいぞ!人間じゃない!こいつは、鬼だ」
そう言いながら、秘書は社長室を出ていった。
社長「さぁ、話し合いは終わりでいいかな?」




