表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NJruler  作者: 花浅葱
3章 己の話、汝の話
41/173

第40話 「俺は殴られるよ!」

 栄「ぐふっ!」

 稜「栄!純介...お前!」

 俺の中のおどろおどろしい憤怒は絶えず動き続ける。体中を這って這って這い続ける。

 俺の痣を見て大袈裟な反応をした栄も大概だが、俺のことを「王道天才ルート」だなんて勘違いしてる奴も問題だ。そういえば、智恵もそんなことを言っていたような───


 純介「悪いのは、お前らだ!俺に殴られろ!俺の怒りが終焉を迎えるまで!」

 稜「逃げるぞ!栄!」

 栄「いや、俺は逃げない!」

 稜「栄?」

 栄「俺は殴られるよ!仲直りをしよう!純介!ごめんな。他人に触れられたくないものってあるよな...───ッ!」

 無慈悲な俺の拳が、栄の腹を襲う。

 栄「ぐふっ...げほっ!げほっ!」

 栄はその場に跪く。

 稜「お前ぇぇぇ!栄に何をするだァーッ!」

 稜は俺に襲いかかってくる。身長からすると、俺よりも稜の方に利がある。

 だが、相手は正義の鉄槌だ。俺は違う。俺は憤怒の鉄槌だ。


 ”ガンッ”


 稜「───ッ!」

 稜が俺に拳を当てる前に、俺は稜の動きを止めて、殴る。殴る。殴る。

 稜「どうして...そんなに怒ってるんだよ!前髪の痣が見られたことがそんなに嫌だったのかよ!」

 純介「あぁ、嫌だったよ!俺はこの痣にどれだけ困らせられたと思ってるんだ!」

 俺は稜に馬乗りになって、稜を殴る。手を足で押さえつけて。

 栄「純介...稜を殴るな...殴るなら...俺を...」

 栄が俺の足にこびりついてくる。お前は、自己犠牲精神が過ぎる。馬鹿な行動だ。

 純介「ウダウダうるせぇなぁ!」

 俺は回し蹴りで、栄を吹き飛ばす。


 ”ゴンッ”


 栄「うぅっ!」

 稜「栄を...よくもぉ!」

 ずっと殴っていたため、稜の顔にも大きな傷ができていた。鼻は変な方向に歪んでいる。

 純介「うるせえぇ!俺はお前らなんて大っ嫌いだぁぁ!」

 俺は稜の喉を踏み込む。「ゴプリ」という不快な音をたてる。そして───

 稜「ぐぷっ...ごええええええ....」

 稜の口から吐瀉物が流れ出る。これがアイドルだと言われても気づかないだろう。

 純介「もう...俺はグループをやめ───」

 栄「純介...お前...お前!何をやったのか...わかっているのか!」

 栄が立ち上がる。回し蹴りで背中を強打しているはずなのに。

 稜「じゅんずげ...ゆるざぁん...」

 純介「うるせぇなぁ!」

 栄「やめろぉぉ!」

 栄が変な走り方でこちらに来る。やはり背中が痛いのだ。愚かな人間だ。


 ”グシャ”


 稜の喉が潰れる音がする。もちろん、俺が踏んだのだ。


 栄「稜!稜!稜!なぁ...息を...してない!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ