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NJruler  作者: 花浅葱
2章 ダンス・ダンス・ダンス
39/173

第38話 ハジメテの仲直り

 

 ー7月4日午前9時、練習場所ー


 智恵「そろそろレッスン始めるよー。じゃあ今日も前の復習から。一回拍に合わせて踊るよ!!」

 智恵が手を叩く。そして、全て踊りきった。

 智恵「…梨央、うまくなってんじゃん!」

 梨央「えっ、ほんと!?あ、あのね、昨日美緒に色々教えてもらったの!」

 俺は美緒と目が合う。

 智恵「そっか。昨日と一昨日は、きつい言い方してごめんね…あれ、ただの八つ当たりだったんだ…」

 純介「おい、自分でも「ただの」って言ってんじゃねえか!」

 智恵「気にしないで!!」

 梨央「智恵…私、全然気にしてないよ。智恵にあーやって言われるのも私が踊れてないからだし…」

 智恵「それでも、言い方がきつかったし…本当にごめん!」

 梨央「だから気にしてないって!ほら、練習続けよ!!」

 智恵「梨央…ありがと!」

 2人はこうして仲直りをする。喧嘩をするなら、仲直りがあるのは当たり前だ。


 ***


 奥田美緒───私の両親は私が幼い頃から共働きをしている。そのため、2人共家に帰るのが遅く、私の姉の奥田美玲と、時々梨央と過ごすことが多かった。


 美玲「今日も、お母さんたち帰ってくるの遅いんだって...」

 美緒「そっか...」

 美玲「美緒はさ、お母さんとお父さんのこと...好き?」

 美緒「当たり前じゃん!嫌いになるわけないでしょ!」

 美玲「そうだよね!私も!」

 梨央「おじゃましまぁーす!」

 美緒「あ、梨央ちゃんだ!」

 美玲「梨央ちゃん、来たの?お菓子、食べる?」

 梨央「食べるぅー!」


 幼い私は、両親のことを誇りに思っていた。夜遅くまで働いていたからだ。


 もちろん、私は両親のことが嫌いにはならなかった。私のアルバムの2ページ目には、もう梨央と共に写っている。これが表すことは、唯一つ。生まれて間もない内から、私と梨央は仲が良かったと言うことだ。家族ぐるみで仲良くしているので、小学校の頃はよく私の家族と梨央の家族でキャンプやBBQに行った。


 中学生の私は、成績優秀且つ、運動神経抜群の才色兼備で容姿端麗・眉目秀麗だった。

 友達も多かったが、決して驕り高ぶるような事はしなかった。私はその性格からか、極稀に同級生男子から「ママ」と呼ばれることがあった。あだ名などではなく、「間違えて呼んでしまった」という奴だろう。


 高校生になった私と梨央はティックトックとyoutubeを始めた。最初は高校の友達には内緒でやっていたのだが、高校1年生の秋、友達にバレてしまい高校2年生にもなると、学校で赤の他人からも後ろ指をさされるほどになってしまう。


 それに耐えかねた私達は3年に進級せず高校を中退し、現在の会社に入った。

 だが、動画配信も決して伸びがいいわけではなく、平行線が続いていた。


 ***


 美緒が生まれつき持っていた能力は『運動神経の鋭敏性』だ。

 天然で後先考えずに行動する私と、しっかり者で面倒見が良い美緒は相性が良かったのだ。


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