第30話 交わす会話
稜「純介もこの店に来るのか...偶然かな?」
栄「この辺りにハンバーガーショップってここしかないだろ?」
稜「あぁ...そうだな...」
純介「2人は、何の話をしてたんだ?」
稜「何って...今後の話?」
栄「まぁ...ざっくり言えばそうだよなぁ...」
今後の話という言葉に違和感を覚える。もしかしたら、グループを辞める話かもしれない。
純介「な、なぁ!今後の話ってどういう話だ?詳しく聞かせてくれ!」
稜「え...言っちゃってもいいのかな?」
栄「まぁ...いいんじゃないか?」
稜「わかった...話すぞ!それはだな俺と栄がグループ───」
***
グルグルグルグル。視界が回る。頭がキンキンと痛くなる。そして、少しの喪失感があり。
時間が、来てしまった。タイムリミットだ。また、どこかで誰かが死んでしまった。
もしかしたら、栄と稜がグループを辞めると言おうとした瞬間、俺が聞いたからループをしたのかもしれない。俺は時計を確認する。午前8時34分だ。変わらない。
純介「どこで...時間を短縮すればいいんだ...あ、あそこだ...」
俺は一つだけ時間を減らすことができる場所を見つけた。
ー7月3日午前9時、練習場所ー
梨央が踊れずに智恵が憤慨している。そして、それに反発する美緒がいた。
純介「それは確かに思ってた」
智恵「…なに?みんな揃って私を悪者扱い?」
栄「俺はなんも言ってないって」
智恵「…まぁいいよ。こんなことになるんだったらこの会社と契約切る方がマシ!練習はこれで終わり。みんな早く帰って!」
梨央「智恵ちゃ───」
智恵と俺以外が練習場所から出ていく。
智恵「アンタも早く帰ってよ!」
純介「お前に話がある!」
智恵「...わかった」
純介「確かに自分は当たり前にできるのに他の人はそれができないとイライラするよな。その気持ちはわかる。でもな…その気持ちはあからさまに相手にぶつければいいわけじゃないんだ。伝え方によっても相手の受け取り方は変わってくる」
俺はスマホを開き美緒に梨央のダンスのことを連絡しながら智恵と喋る。
智恵「それは、わかってる、言い方がキツかったことも自覚してる…」
純介「じゃあなんで2日もあんなにキツい言い方したんだよ!」
智恵「…だって、できない梨央が悪いじゃん」
純介「はぁ?なんだよそれ?」
智恵「あんな程度のやつ、練習すればできるようになるでしょ!なのにちゃんと練習してこなかった梨央が悪い!!」
美緒に連絡を終えて、俺は次に地図アプリを開く。ハンバーガーショップへの最短ルートを探すのだ。俺はハンバーガーショップにピンを付けてここからの最短ルートを吟味する。
純介「だから、それは昨日梨央が忙しかったからだって美緒も言ってただろ!」
智恵「ねぇ...なんで、なんで私と真面目な話をしてるのにスマホを見てるの?」
俺のスマホは智恵に盗られる。智恵はまじまじと俺のスマホの画面を見る。




