第21話 お説教
栄「おい、大丈夫なのかな、あれ」
稜「なんかあそこだけ雰囲気怖いんだよな」
健吾「俺たちが心配してどうこうなる問題じゃないだろ」
栄「…うん、そうだね」
今日も智恵が梨央のダンスを教えるだけで終わってしまった。帰って30分自主練習した。
ー7月4日午後9時、練習場所ー
智恵「それじゃ、始めるよ!!!今日は昨日の復習から!一回拍に合わせて踊るね」
全員「はい!」
智恵が手を叩く。そして、全て踊りきった。
智恵「みんな、昨日よりは踊れるようになってるね。でも、梨央。アンタはだめ。まだダンスの振り付けちゃんと覚えてないでしょ。昨日家に帰ってから練習しなかったの?」
梨央「昨日は疲れちゃってたしMIORIOの方の動画編集もやらないといけなかったから…」
智恵「なるほどね。とりあえず振り付けはちゃんと覚えて」
梨央「わかった...」
智恵「それじゃあもう一回最初から」
智恵が手を叩く。1拍。2拍。3拍。4拍。5,6拍。
智恵「梨央、そこできてない!昨日も注意したでしょ!?こうじゃなくてこう!!なんでできないの?」
梨央「ごめんなさい...」
智恵「別に謝ってほしいわけじゃないの、謝る時間があるんだったら練習して。アンタが踊れてないせいでみんなの練習止めてるのわかんないの!?」
美緒「…ねぇ、智恵。それは流石に言いすぎじゃない?梨央だって昨日は忙しかったから練習できなかっただけ」
智恵「は?なんなの?美緒には関係ないでしょ?」
美緒「関係あるよ。その二人がそうやって練習してるとこっちまで気分悪くなる」
智恵「怒るなってこと?それは私を怒らせるほど踊れない梨央が悪くない?」
美緒「智恵はちっちゃいころからダンス習ってたでしょ?だからダンスが得意かもしれない、だけど梨央はダンスが得意なわけじゃない。まともなダンスをしたのだって昨日が初めてだったんだよ。それなのにそんなに怒る必要なくない?それと、梨央を攻める前に自分の教え方を変えてみたほうがいいんじゃない?いっつも{こうじゃなくてこう}としか言わない、言葉で説明してくれない」
純介「それは確かに思ってた」
智恵「…なに?みんな揃って私を悪者扱い?」
智恵を帰らせるように誘導する。
栄「俺はなんも言ってないって」
智恵「…まぁいいよ。こんなことになるんだったらこの会社と契約切る方がマシ!練習はこれで終わり。みんな早く帰って!」
梨央「智恵ちゃ───」
ここからが、本番だ。
智恵「アンタも早く帰ってよ!」
純介「お前に話がある!」
智恵「なに、お説教?それならもうごめ───」
純介「あぁ、お説教だ」
智恵「あんたに言われる義理なんてないわ!梨央より踊れるくらいで勘違いしないで!私、会社を辞めることにしたから!」
智恵を引き留めようとするが、遅かった。




