第18話 練習の成果
俺は一瞬、ループしたことに気が付かなかった。電車の中から電車の中に移動したからだ。
純介「誰かが遅刻してもループするのか...」
ー7月2日午後9時、練習場所ー
智恵「全員揃ったかな?じゃあ始めますか。えっと、練習のプランというか、考えてきたんだけど。まずは軽く20秒くらいのダンスを踊ってみる。2、3日で完璧に踊れるようになりたいな」
健吾「なるほど、じゃあとりあえずやってみるか、智恵、どういう感じでやればいい?」
智恵「隣の人と当たらないくらい広がってやればいいよ〜」
梨央「了解です!」
智恵「それじゃ、まず基本的なストレッチとダンスの振り付けまで教えちゃうね〜」
全員「はい!」
俺は3度目のダンスを教わる。もう、ここら辺は完璧だ。そして、1時間後。
智恵「ダンスの振り付けはこんな感じだね。それじゃあ一回拍に合わせて踊ってみようか。いくよ!」
智恵が手を叩く。1拍。2拍。3拍。4拍。5,6,7,8拍。
智恵「梨央!!そこできてない!こうじゃなくてこう!!」
梨央「こ、こう?」
智恵「うーん、なんか違うんだよね。もう一回やってみて」
智恵が手を叩く。1拍。2拍。3拍。4拍。5,6拍。
智恵「そこも違う!あー、もう、他の人は一回休憩してていいよ!」
初めてだ。初めて俺のダンスは注意されなかった。俺のダンスが認められたのだ。練習の成果が出ている。
栄「おい、大丈夫なのかな、あれ」
稜「なんかあそこだけ雰囲気怖いんだよな」
健吾「俺たちが心配してどうこうなる問題じゃないだろ」
栄「…うん、そうだね」
結局、その日は智恵が梨央を教え続けてそのまま終了となった。俺たちは家に帰る。
純介「ダンス、30分だけでも復習しとかないとな...」
俺は家の中でダンスの練習をする。結局、1時間練習してしまった。
ー7月3日午後9時、練習場所ー
智恵「それじゃ、始めるよ!!!今日は昨日の復習から!一回拍に合わせて踊るね」
全員「はい!」
智恵が手を叩く。そして、全て踊りきった。
智恵「みんな、昨日よりは踊れるようになってるね。でも、梨央。アンタはだめ。まだダンスの振り付けちゃんと覚えてないでしょ。昨日家に帰ってから練習しなかったの?」
梨央「昨日は疲れちゃってたしMIORIOの方の動画編集もやらないといけなかったから…」
智恵「なるほどね。とりあえず振り付けはちゃんと覚えて」
梨央「わかった...」
智恵「それじゃあもう一回最初から」
智恵が手を叩く。1拍。2拍。3拍。4拍。5,6拍。
智恵「梨央、そこできてない!昨日も注意したでしょ!?こうじゃなくてこう!!なんでできないの?」
梨央「ごめんなさい...」
智恵「別に謝ってほしいわけじゃないの、謝る時間があるんだったら練習して。アンタが踊れてないせいでみんなの練習止めてるのわかんないの!?」
7月3日時点で踊れない人がいたら智恵はキレるのか。対策できるのは1日だけ。
次回、梨央名前回&梨央過去回想




