表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NJruler  作者: 花浅葱
2章 ダンス・ダンス・ダンス
17/173

第16話 踊り続けろ舞い続けろ

 俺は智恵が踊る動画を撮る。

 純介「あ、ありがとう!」

 智恵「じゃ、最初から教えるから!ちゃんと覚えてよ?いいね?」

 純介「はい!」

 俺は智恵にみっちりダンスを教えられる。そして、夜7時に帰宅した。


 純介「家でも練習しないとな...」

 俺は撮っておいた智恵のダンスを見ながら練習をする。ひたすら、ただただひたすら。

 手を止めるな。足を止めるな。踊り続けろ。まだ俺はスタート地点にすら立てていない。

 努力をし続けろ。舞い続けろ。智恵に教えてもらった全てを体に叩きつけろ。

 純介「いける!俺ならいけるぞぉ!」

 俺は自分で自分を鼓舞する。そして、夜の10時だ。

 彰「お兄ちゃん...まだ踊ってる...」

 妹の彰の声も耳に入らず、俺は踊り続ける。


 ***


 人間という生物は生まれながらにして、一つだけ突出した能力が授けられる。

 自分の突出した人物に気づかない人間も多いのだが、純介は気づいていた。

 健吾は『歌唱力』・智恵は『リズム感覚』・美緒は『運動神経の鋭敏性』だ。


 そして、純介が生まれながらにして持っていたのは『集中力』だ。


 純介は集中力以外何も持ち合わせていなかった。今の音楽の才能を築いたのも努力のお陰だった。だが、みんなはその内なる努力を知らない。


 ***


 踊って、舞って、演舞して、舞踏して、舞蹈して。舞って舞って舞って舞って舞って舞い続けろ。踊って踊って踊って踊って踊って踊り続けろ。俺ができるのは努力だけだ。

 体力の限界さえも忘れさせる程の集中力。時間を忘れさせる程の集中力。時刻は現在7月3日の午前1時だ。夕飯も食べずに純介は家に帰ってからずっと踊り続けている。

 純介「んぁ...」


 ”バタッ”


 俺は床に倒れる。受け身も取れずに、少し胸部に痛みを感じてから床の冷たさが頬を伝って感じられる。否、床の冷たさじゃない。汗で体が冷えていたのだ。


 純介「時間は...夜の1時?嘘だろ?」

 俺は時計を見て驚く。6時間も踊っていたのか。まだ1時間ほどしか経っていない感覚だ。

 純介「立ち上が...れない...」

 他人より、突出した集中力によって精神は疲労していないが、肉体は別だ。体は疲労している。ヘロヘロだ。体が休憩を欲しすぎるあまり運動をやめた。

 純介「風呂...入らないと...でも...眠い...」


 純介はそのまま床で眠りこけた。そして、目を覚ましたのは───

 純介「なぁぁぁぁぁぁぁ!」

 俺は目が覚めるとすぐに時計を見る。時刻は8月3日午前10時15分。

 純介「やっべぇ!遅刻だ!1時間以上も...あれ、なんか冷静になってきた...」


 ーーー


 一方こちらは練習場所。

 智恵「純介、サボったな!ダンスが一番出来てないのはアイツなのに!」

 智恵は憤慨する。

 紬「まだ、純介君は来ないって決まった訳じゃないんだし!」

 健吾「LINEには連絡、来てなかったぞ?」

 智恵「何なのアイツ?自分が踊れてないの理解してないの?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ