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NJruler  作者: 花浅葱
4章 その愛を裏切りと呼ぶのなら
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第111話 電話

 純介「どうする?他にも紬とかにも電話かけてみる?」

 智恵「いや、大丈夫。もう、私は負けないから。もう、折れないから」

 純介「そっか、よかった」

 俺は智恵に微笑む。それに合わせて、智恵も微笑み返した。


 智恵「でも...栄が言ってたこと本当かなぁ?私のことを見捨てないとか、一家に一人欲しいとか、私のこと大好きだとか、一緒に食事に行きたいだとか、何かプレゼントしたいだとか。本当かな?ねぇ、本当かな?」

 純介「最後2つは聞いた覚えなんかねぇけど、本当じゃないの?まぁ、栄なら俺らのこと皆大好きっていいそうだけどな」

 智恵「あぁ...そうかも...なんか、自信なくすなぁ...」


 純介「まぁ、そういう事でいいか?」

 智恵「うん、いいよ。あ、美緒と梨央のことは...」

 純介「俺に任せとけ!」

 俺は、智恵の顔も見ずに練習場所を出ていった。そのまま、家に帰る。


 ー7時30分、自宅ー


 純介「はぁ、{任せとけ!}とはカッコつけて言ったものの、考えがない」

 俺は美緒に電話をかける。だが、電話には出ない。

 純介「何してるんだぁ?」


 そんなことを思いつつ、梨央に電話をかけてみる。

 梨央「もしもし?純介?」

 純介「あ、もしもし?美緒、いる?」

 梨央「あ、うん。いるよ?」

 純介「どう?怒ってる?」

 梨央「今は怒ってないけど...腫れ物に触れちゃ駄目かも...」

 純介「そうか...まぁ、変わってくれない?」

 梨央「うん、わかった」


 ガサゴソと、スマホの奥から音がする。そして───

 美緒「もしもし?純介?何?」

 純介「なぁ、レッスン来ない?」

 美緒「はぁ?踊りの練習はしてるし、別に行かなくてもよくない?」

 純介「皆心配してるし...」

 美緒「そんなの知らないわよ!私はお姉ちゃんと顔を合わせたくないの!」

 純介「でも、智恵だって美緒の事心配して───」

 美緒「お姉ちゃんのことは味方するのに、私のことは怒るんだ!もういいよ!」

 そう言うと、電話が切られる。


 ***


 グルグルグルグル。視界が回る。頭がキンキンと痛くなる。そして、少しの喪失感があり。

 純介「なっ...」

 ループした。時刻は6字34分。俺は、電車に乗って帰路についていた。

 純介「おいおい、マジかよ...」

 俺は小さくため息をつく。


 ー7時30分、自宅ー


 純介「上手く説得するしかないよな...」

 俺は梨央のスマホに電話をかける。なんて言えばいいだろうか。

 梨央「もしもし?純介?」

 純介「もしもし。美緒に変わって?」


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