第106話 罰 その④
純介「え...」
俺の足元には、何百もの人がいる。俺は、磔にされていた。両手の平には、釘が刺さっており、抜けない。足も、棒にくくりつけられている。
紬「誰か...誰か助けてぇぇぇ!」
男「うるせぇ!黙れ!」
紬「かはっ!」
同じように磔にされていた紬が、声を出した瞬間、男が紬の右脇腹から左肩にかけて、槍を刺す。紬は吐血した。
純介「あ...あ...紬...」
栄「おい!紬に何すんだよ!おい!」
後ろからは、栄の声がする。きっと、栄も磔にされているのだろう。
男「この若者8人を全員、処す!一人は今処してしまったが、残りは7人いる!楽しめ!」
すると、足元にいた人から歓喜の叫びがあがる。
男「まずは、この男からだ!」
健吾「え...やめ...」
後ろから、健吾の声がする。鋭利な音がして、健吾の声はしなくなった。
男「次はこの女だ!このグループで最年長だからきっとリーダーだろう!」
智恵「ごめんなさい...ごめんなさい...ごめんなさい...」
俺の右側───紬がいた方とは逆側から智恵の声がする。智恵も紬と同じように槍を刺される。そのまま智恵は吐血し死亡する。
男「次はこの男だぁ!」
男が、紬や智恵・健吾と同じように槍を刺す。俺は吐血する。
も───死ねない。
苦しい。刺された脇腹が痛い。肺が潰されて呼吸ができない。だが、死なない。
純介「かは...」
男「もう1本だぁ!」
俺は反対側からも槍を刺される。これで、死ねた。
***
死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。
謎の声「ゲーム失敗。罰を与える」
俺の左右にあった壁が、俺の方に迫ってくる。考える暇もなく俺は圧死した。
***
死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。
紬「嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!死にたくない!」
俺の目の前には、縄に縛られた紬がいる。紬は、男2人に、何かに入れられる。
男「殺れ」
紬「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!」
男達は、その何かの扉を閉める。すると、中から紬の叫び声がした。
男「次は、男の番だ」
俺は、別の男2人に運ばれる。今、気付いた。俺も縄で縛られていた。
紬が入っていたはずの何かの扉が開く。中は、赤く染まっていた。そして、俺はその中に入れられる。声が出せない。足が動かない。何も考えられない。
男「殺れ」
その声が聞こえた。俺は、これが何かわかっていた。これは「鉄の処女」だ。中世の拷問道具で、中には大量の鉄の棘がある。これで、俺は死ぬんだ。もう、何も考えられない。
***
グルグルグルグル。視界が回る。頭がキンキンと痛くなる。そして、少しの喪失感があり。




