第105話 罰 その③
また、一つの罰を乗り越え一つの罰が訪れる。
純介「───ッ!」
俺は誰かに突き落とされる。そして、そのまま上からは大量の土が落ちてくる。
俺は、そのまま生き埋めにされる。だんだん、呼吸ができなくなり───
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死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。
白衣の男「なぁ、純介君。君もこの薬を飲みなよ」
純介「うるせぇ。喋りかけんな。殺すなら、さっさと殺せ」
白衣の男「急に口が悪くなったねぇ。抵抗もしなくなった。開き直ったのかな?」
純介「お前は何者だよ」
白衣の男「何度も言ってるじゃないか。君の親友である栄の父だよ。君たちには、ゾンビになってもらうのだから」
純介「またゾンビ?」
白衣の男「{また}ってどういうことだい?」
純介「いや、気にしないでくれ。あ、一つだけ助言な。ワクチンを持ち出されないように、気をつけろよ」
白衣の男「君もこれからゾンビになるんだ。きっと喉から手が出るほどほしいのだろう」
白衣の男は、俺の腕に注射を打つ。途端に、猛烈な吐き気と頭痛が俺を襲う。
純介「あぁぁぁぁ!なんだよ...なんだよこれ!」
俺はその場に吐瀉物を撒き散らす。そのまま意識が遠くなり───
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死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。
純介「───え?」
俺は上裸だった。下半身は土に埋められている。周りには、江戸時代の百姓のような格好をした人が大量にいる。
百姓「3人が処刑されるらしいぜ!しかも一人は女だってよ!どうやら、異国の奴らしい!お前も石打ちしようぜ!」
俺の方に大量の石が投げられる。首を狙うものや、腕の骨を折る者、鼻を狙ってくるものもいる。
純介「あぁぁぁぁぁ!」
百姓「見ろよ!叫んでる!向こうのリオって女は、もう死んじまったらしいぜ!無様だったなぁ、物好きが、石で体を切り取ったらしい!随分叩かれたみたいだな!」
体中が痛い。もう、両腕と肋骨が数本折れている。右耳は、誰かに石で斬り落とされた。
純介「や...やめ...」
俺の両目は、潰される。双眸から入っていた光明は一切遮断される。周りからは讒謗だけが聞こえてくる。その合間も、俺の体は石に打たれている。俺の口の中に、石が詰め込まれ呼吸がしづらい。右腕の感覚はもうない。
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死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。
純介「───ッ!」
俺の双眸に光が入り込んだことに驚き、小さな悲鳴をあげる。だが、それはすぐに大きな悲鳴になった。
純介「あぁぁぁぁぁぁぁ!腕がァァァァ!」
俺の腕は、切り取られる。両腕を鋸て切り取られた。そして、そのまま下腹部も切られる。
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死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。




