第103話 罰 その①
純介「───ッ!」
栄「嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ!俺は純介を殺したくない!俺は...俺はぁ!」
俺は栄に首を絞められる。喉に鈍い痛みがあり、呼吸ができない。
純介「さか...」
栄「純介!ごめん...ごめんよ!俺...俺はぁ!」
栄は俺の上に馬乗りになり首を絞めながら泣いている。その涙が俺の頬にかかる。
純介「───」
***
死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。
謎の男「これで3人目ェ!」
栄に首を絞められてループした瞬間、俺は知らない男に腹を切られる。お腹が熱い。
純介「なぁ...」
彰「お兄ちゃん!!!」
謎の男「お前で4人目だァァァ!」
彰が俺に近付いてくるも、謎の男に彰の首は切られる。何が起こってるのかわからないが、妹を殺されては許せない。
純介「ふざけ...るなぁ!!」
俺は腹が破けながらも走る。腸が、外へ流れ出ていく。
謎の男「死ねやァァァ!3人目ェェェ!」
俺は、為す術もなく、謎の男に首を刎ねられる。
***
死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。
謎の女「君の犠牲が必要だ。死んでもらう」
俺の口の中に、謎の女は冷たい何かを挿れている。人肌のような物ではない。金属だ。
純介「んあ...」
謎の女「喋らなくてもいい。君の死は栄君や紬君達に伝えてやるからな」
”バンッ”
謎の女「私もマフィアの端く───」
謎の女の声を全て聞き終えるより前に、俺の意識は途切れる。口の中にあったのは銃筒だ。
***
死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。
純介「何が起こって───」
美緒「きゃぁあ!」
俺の背中に、美緒が当たる。俺は、そのまま落下する。そこにあったのは、水だ。
”ボッチャァァン”
純介「───ッ!」
その水の中に、底はない。そして、超高温だ。細胞一つ一つを焼き尽くすかのような水が、俺の体に纏わりつく。体中がヒリヒリと痛い。火傷をしている。
美緒「純...介...ごめ...」
美緒が、その熱湯の中に沈んでいく。俺は美緒の手を掴めなかった。
───否、掴まなかった。俺自身、何が起こったのかわからない。
純介「これが...罰?」
俺も、そのまま熱湯の中に沈んでいく。口腔から体の中に熱湯が入り込んでくる。
”ゴボゴボゴボ”
***
死んだ俺が向かうのは、次の世界だ。気絶したかと思ったが、すぐに意識を取り戻す。




