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NJruler  作者: 花浅葱
4章 その愛を裏切りと呼ぶのなら
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第99話 フォニィ

 美玲「話し合いをしたいんでしょう?なら、そんなに怒らないのよ。冷静にならないと会話できないわぁ」

 美緒「冷静じゃないのは、お姉ちゃんでしょ!梨央、行こう!」

 梨央「え?あ...うん...」


 美緒は、梨央を連れて練習場所を出ていった。やはり、ループは起こらない。

 美玲「冷静じゃないのは、美緒のほうじゃない...」

 美玲さんは目を細めながら、ため息をついて床に座る。

 栄「きょ...今日のレッスンはこれで終わりにする?」


 純介「待ってくれ。みんなに話したいことがある」

 稜「どうした?」

 純介「今、紬がオタク共に殺されそうになっている」

 栄「はぁ?どういうことだよ!」

 栄は焦ったような顔をしている。

 純介「そのまんまだ。オタクは紬、そして俺の命を狙ってる」

 智恵「じゃあ...どうすればいいの?」

 純介「一つだけだが、作戦はある」

 稜「教えてくれ!その作戦ってやつを!」

 純介「それはだな...」


 ー午後7時ー


 俺の名前は橋本隆貴。夜7時に何をしているのかって言うと、男に汚されてしまったつむ様を殺そうとしているのだ。自分たちの物にならないのなら、死んでいったほうがマシだ。それに、このままではもっと汚されてしまう。なら、早めに処分しておいたほうがマシなのだ。協力者である、佐藤浩二さんもいるので、必ず成功させようと思う。



 ───って、思ったのだが、俺らは過去に2度失敗している。


 1度目は、7月1日。つむ様の最寄り駅で声をかけようとしたものの、来なかった。

 その日は、電車を使わなかったのだろうか。SNSには、「本社に呼ばれた!」って、言っていたのに。もしかしたら、タクシーを使ったのかもしれない。タクシーなら、どう足掻いても殺せない。だから、諦めた。


 2度目のチャンスはすぐやってきた。7月4日。その日、つむ様と直接喋る機会が出来た。

 橋本「なぁ、つむ様。一緒に遊びに行かない?」

 つむ様「え...なんですか?あなた達は...」

 橋本「一緒に俺の家に行こうよ!遊びたいだろ?」

 佐藤「欲しいものはなんだってあげるよ!お菓子がいい?」

 つむ様「や、やめてください!ついていかないです!帰らせてください!」

 つむ様は、俺らのものにならなかった。だから、道路に飛ばして轢死させようとした。


 だが、そこに一人の少年がやってきた。その少年は、車を無理矢理止めると俺らの方を睨んできた。きっと、こいつだ。こいつのせいでつむ様は変わってしまったのだ。純粋無垢なつむ様は汚されてしまったのだ。


 おっと、過去を振り返るのはやめにしよう。3度目の正直と言うしな。今、つむ様と、その少年が道路を歩いている。急に飛び出して、突き落とせばいい。

 橋本「変な男がぁ!お前のせいでつむ様は汚され───」




 否、つむ様じゃない。つむ様と同じ格好をした別人だ。少年も、別人。別人だった。

 少年「こいつが、純介の言ってたオタクか?」

 偽つむ様「そうっぽいわね。通報しとかないと!」

 橋本「お...お前らは何者だ!」


 偽つむ様「そうねぇ...言うなら、紬の偽物(フォニィ)かしら?」


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