第98話 愛と綻び
稜「美緒に同感。折角仲良くなったんだし、ずっと仲良くしてたいよ」
健吾「みんな...ありがとう...」
健吾は俺の腕の中で泣く。
健吾「俺、愛が重いからさぁ...紅美にも別れようって言われたんだよ...俺は紅美が好きなのに...紅美は俺のことが好きじゃないんだよ...そう、考えるとさ...辛いんだよ。だから、好きじゃないなんて嘘をついちまったんだよ...ごめんよぉ...ごめんよぉ...紅美ェ...」
俺は健吾の背中を優しく撫でる。
智恵「大丈夫!どんなに重い愛でも、7人いるから!どんな愛だって貰ってあげるわ!それに、私だって愛は重いと...思ってるしね?」
栄「楽しさは8倍。悲しさは1/8でやつだろ?」
健吾「みんな...ありがとう...ありがとう...ありがとう!俺...弱いからさ...みんなに縋っちゃけどさ...助けてくれる?」
純介「当たり前だ!俺らは仲間だろ?支え合って当然だ!助け合って当然さ!俺達1人1人は弱いかもしれないけど、8人合わされば最強だぜ?」
健吾「そうだね...ありがとう!」
そして、午後3時40分。美玲さんが到着する。
美玲「みんなぁ、こんにちはぁ〜!」
智恵「あ、美玲さん。こんにちは」
美緒「あ、お姉ちゃんやっと来た!」
美玲「ごめんなさいね、仕事でどうしても遅くなっちゃってぇ〜」
美玲さんは、その長い髪をたくし上げる。
美玲「あ、今日は健吾君来てるのねぇ!てことは、彼女さんとはよりを戻せたのかしら?」
健吾「───ッ!」
やはり、美玲さんは地雷を踏む。その綻びが、健吾を傷つけた。
智恵「ちょ、」
美緒「ちょっとお姉ちゃん!健吾にそんな事聞くのやめてあげてよ!」
真っ先に反応したのは、健吾ではなく美緒だった。
美玲「でも、見た感じ元気そうだし...」
美緒「健吾は、彼女さんに振られたの!煽るようなこと言わないでよ!」
美玲「そんなの...言われてないものぉ〜、気付かないわよぉ〜!」
美玲さんは、美緒の肩を押す。すると、美緒は後ろによろけて転んでしまった。
梨央「美緒?大丈夫?」
美緒「お姉ちゃん...暴力振るったでしょ!」
智恵「ちょっと、やめてよ喧嘩なんか...」
”パシンッ”
智恵が2人の間に入り、仲介しようとすると智恵は、美緒に頬を叩かれた。
智恵「え...」
美緒「智恵には関係ないでしょ!これは、私達姉妹の喧嘩なの!」
智恵「でも...喧嘩は...」
美緒「何?智恵はお姉ちゃんの味方をするの?同じグループなのに?」
智恵「いや...違...」
美緒「会話がこじれるから入ってこないでよ!」
智恵「ご...ごめん...」
美緒「で、なんで暴力振るったの?」
美玲「そんな人聞き悪い言い方しないでよぉ〜、いつもと変わらないじゃなーい」
美緒「でも、暴力は暴力だよ!いつもお姉ちゃんは私に暴力を振るうんだから!」
健吾の励ましと、美緒・美玲の喧嘩は長いから、ここにはもう戻ってこないことにしよう。




