TRASH

30年前、政府が行った大規模な人体実験。
町中から優秀な人間が消え、政府の研究所からは黒煙が上がり続けた。

しかし、町から未来を奪ったその実験は、不完全で歪な人間擬を生み出すばかりだった。

それから10年、政府はすっかり光を失った町を放棄し、それに伴い、町では清掃局が政府の尻拭いを始め、研究所から逃れた者達は薄汚れた町の隅に身を隠した。

清掃局は町に散らばった人間擬に「TRASH」と名付け、その存在を抹消するため、日々町を汚している。

この町で「掃除屋」を生業に生きる男バース・ディー。
彼は、母の命を奪ったあるTRASHを探して、今日も町を掃除する。