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本当にあった不思議な話

移動

ある日アルバイトの女の子が、「告別式に出るので遅刻します」と連絡をよこしました。

それ程近しい関係の方ではなかったらしく、気落ちした素振りもみせずに出社したのですが、私の顔を見るなり、「あ、お浄めの塩、貰ってくるの忘れちゃった」と言うではありませんか。

「ああいうのは儀式みたいなものだから平気ですよね」と振ってくるので、「会社には食卓塩しかないけど、気休めにまく?」と聞いてみました。

「ま、でも大丈夫でしょう」…と、結局うやむやにしてしまったのですが、これがいけなかったのか、単に偶然が重なったのか…。

例によって終電間際での帰宅途中。

交通量はあるものの、人影はまばらです。

国道沿いを歩いていると空車のタクシーがハザードランプを点灯させながら近付いてきました。

「え?私手あげてないよ」と思っているうちにタクシーが止まりドアを開けたのです。

私のすぐ近くに合図を送った人がいるのかと、辺りを見回しながらタクシーの脇を通り過ぎました。

てっきり「お客さん乗らないの?」とか声が掛かると思っていたのに、ごく自然にドアが閉められ、タクシーは走り去って行きました。

察しの好い方ならお分かりですよね。私のその時の心境が…。

気付いてなかったケド、何か憑いてきてた?

今のタクシー、もしかして、乗せちゃった?

です。

要約するとアルバイトの女の子に憑いて来た何かが、会社で私に鞍替えし、電車に乗って(?)ついて来たものの、[あ、行き先違う]とでも思ったのか、タクシーに乗り込んで(?)港区方面に向かって行きました。

と言うことなのでしょうか。

霊になっても移動手段は生きている時と変わらないんだなぁ~。

と、思ったのでありました。

2009/08/10に関心空間に投稿したものです

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