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おわコン!~お笑い芸人は異世界で最高のコンビ!~  作者: 印朱 凜
第4章 トンカツで婚活
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シュナミティズム5


「え……えええぇぇぇっ?!」


 魔女の媚薬にやられたのだろうか。普段から真面目な娘が垣間見せた、小悪魔的な誘惑に一瞬目がくらんだ。


「な、何言うとんねん?! あっちゃん!?」


「冗談ですよ! ふふっ! 何を本気になっているのですか!?」


 ダケヤマは、震える右手を思わず引っ込めた。何かを揉みしだく構えだったようだ。


「くぉら! 大人をからかうなや! やめて! どうなっても知らんで、ほんまに~」


「えっ? 大人? 大人だったんですか。……ダケヤマさんは、子供がそのまま大人の姿になったような人ですね」


「な・ん・や・と~!(怒)」


「あら、褒め言葉のつもりで言ったのですよ。少年の心を忘れてない方だと……。実際、中身の年齢は私と大して変わらないんじゃないですか?」


「な・ん・や・て~!(怒怒)」


 怒りに震えたダケヤマは、ついに起き上がってアビシャグの脇腹をくすぐった。


「きゃははは! ちょっ! やめて下さい! いゃはははははは!」


「誰が、ガキみたいやって~?」


「ご、ごめんなさい~!」


 必死に両腕でガードするも、得意の防御魔法は使えないらしい。ベッドの上で笑い転げるアビシャグだったが、いつしか全身の敏感な部分にくまなく手が触れて、だんだん素の表情となってきた。


『マジか……こりゃヤバい……』


 くすぐるたびに体が僅かに反応し、明らかに吐息が小刻みに荒くなっている。


「はぁ……はぁ……んっ」


 ダケヤマが、はっと我に返った瞬間、ついつい互いに見つめ合ってしまった。


「あ、アビシャグ…………」


「……ダケヤマさん……私、シュナミティズムの副作用で幼く見えますが……」





 その時、寝室の扉が勢いよく開いたかと思うと、誰かが、いや複数の人間が何やら気合いを入れて飛び込んできた。


「うわあああ! きゃあああ!」」


 当然ダケヤマは、ベッドから転げ落ちんばかりに飛び上がり、アビシャグはギュッと腕に抱き付いてきた。不用心にもドアには鍵が掛けられていなかったのである。


「はいはいはい! もう朝ですよ! シュナミティズムは終了しましたか? アビシャグさん!」


 なんと、下着姿に薄い布を纏っただけのダイナゴンが、ベッドまで突撃してきたのだ。メイクも決まり、ひときわ綺麗な栗毛も下ろしている。


「いつまで裸で抱き合っておるのじゃ! はしたないぞ、アビシャグ!」


 更に、金髪をアップにしたピンクのネグリジェ姿のゼノビア姫まで登場した。背後には数名の侍女まで従えている。もはやアビシャグは、しゃべるのがやっとの様子だ。


「王女様、それにダイナゴンさんも! 一体どうしたというのですか?」


 ダイナゴンは自慢のプロポーションを誇示するかのように、優雅にベッドの中に滑り込んできた。そして、お尻でアビシャグを押し出すと、ダケヤマとの間に割り込んできたのだ。


「きゃっ!」


「バトンタッチ! ダケヤマさん、実は私も書庫に籠もって回復魔法の奥義を修得してきたのですよ。さあ、今から一緒に寝ましょう!」


「嘘やろ! ちょっ、ちょっと待って!」


 アビシャグより倍の大きさのバストを、さり気なく押し付けてダケヤマを押し倒そうとする。もちろん上品なゼノビア姫も負けてはいない。


「こら! ダイナゴン! 騎士らしく豪気なのはいいが、いかんせん不作法すぎる。余が手本を見せてやらねば」


 もうベッドの上はダケヤマを中心に、色々とカオス状態となってしまった。


「ひーん……私、もう帰る……」


 アビシャグは侍女から渡された上下の下着とローブを引っ掴むと、そそくさと賑やかな寝室から退場してしまうのだった。


「そ、そうや! カヤタニ! 俺の相方はどうなったんや……?!」







 




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