表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼女のようじょ  作者: えあのの
第一章 出会い
9/39

8日目「奇襲」


 みよは路地裏の方へと入って行った。


 続けてマリーも追いつくと、


「急に走り出してどうしたの! みよがどっか行っちゃうんじゃないかって心配になったんだから......」


 マリーは不安そうな顔でこちらをみる。


「だって......周りの目が気になっちゃって。それにこんな服普段着ることないし......」


 そういうとマリーの顔は少し緩んだ。


「もー、みよは可愛いんだからもっと自信持ちなさい! これは命令よ! それに......何かあっても絶対私が守ってあげるから!」


 マリーはその小さな体で精いっぱい背のびして私の頭を撫でる。


「うん......ありがと。マリー」


 みよの顔は真っ赤だった。


 ふと顔を上げて路地の奥を見ると、小さな露店があった。


「ねえマリー、あのお店に行ってみない?」


「いいわよ!」


 そうして私達が店の前に行くと店主から話しかけてきた。


「お嬢ちゃんたち、べっぴんさんだねぇ。どうだい? ここで一つアクセサリーでも買っていかないかい?」


 (チャンスだ......)


 みよはそう思った。


(心配かけちゃったし、ここはお姉ちゃんとしてマリーにアクセサリーを選んであげよう)


 そう目論むみよだった。売り棚をみると、一際美しい、青色のペンダントが見えた。 


(マリーの瞳とおんなじ.....とっても綺麗。)


「ねえマリー! あれなんてどうかな。」


 そう言って私は青いペンダントを指差す。  


「あれが欲しいの?わかったわ、すみません!」


 マリーは金貨を支払い店主からペンダントを受け取る。


「はい! みよ。どうぞ!」


「え、あ違うの......このペンダントはマリーにつけて欲しいんだ」


 マリーは驚いていた。


「私のために選んでくれたの? ありがとう!」


 そう言ってマリーはぴょんぴょんと跳ね回ると、首にペンダントをつける。


 ーーその時だった。突然やってきた黒い影はマリーのペンダントを奪い取り、路地の奥へと逃げていく!


「あっ!」


 マリーは呆気に取られている。


「何してるのマリー! 早く追いかけなきゃ!」


 私はマリーの手を取り、急いでその人達を追いかけるのだった.....。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ