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幼女のようじょ  作者: えあのの
第二章 冒険のはじまり
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41日目 「がんばれ!まけるな!リリちゃん!」


「くんくん......いい匂いなのです!」


 みいは目を光らせている。食卓には狐色の焼き目をしたトーストが並んでいる。表面には蜜が塗られていて、花の香りが漂っている。


「美味しそう!」


 流石のみよも食指が動く。知っての通り美味しいものには目がないのだ。


「とっても美味しいわね!これ」


 マリーは上品にフォークとナイフを扱いながらトーストを頬張っている。


「ぐぬぬ......シンプルなのに美味しい」


 みよが何故だか少し悔しそうにしていると、


「あら、それなら良かったわ。意外とこういうのも悪くないでしょう。シンプルな方が、素材の味がわかってかえって美味しいということもあるのよ」


 そんな話をしていると用意されていた分はあっという間に食べ終わってしまった。


「さて、と。みんな準備は大丈夫?」


 みよは周りに声をかける。


「待って!」


 いの一番に声を発したのは、リリだった。


「もう行っちゃうの......?」


 寂しげな声だった。


「リリちゃん。ちょっとの間だけど、すごく楽しかったよ。私達は行かなきゃだけど、きっとまたどこかで会える。そんな気がしてる」


 みよに続いてマリーも口を開く。


「だってもうお友達だもの! 心ではずっと繋がってるわ!」


「お友達......!」


リリはその言葉に感銘を受けている様子だ。


「みいもまたリリと遊びたいのです! また絶対くるのです!」


「みいちゃん......やっぱり私も一緒に.....」


「......嬉しいけどだめなのです。リリは立派な魔法使いになるんでしょ......?」


 みいが優しくリリの手を握る。


「まあもう少し強くなるのね、お荷物が増えても仕方ないもの」


 シエルがそういうので、


「ちょっと、言い方!」


 みよが指摘する。


「ううん、本当のことだから。確かに私はまだ未熟。だけどみんなこと守れるような強い魔導士になる、なってやります!」


「頑張って、応援してる」


 みよはリリと別れのハグをする。


「さて、と。今日も修行よ。立派な魔導士になるんでしょ?」


ルキアがリリの手を掴む。


「あぅ......はい。み、みんな元気でね! ばいばい!」


「またね!」


 みよ達は名残惜しそうに長らく手を振りながら屋敷を後にした。


 ......そうして、リリの厳しい修行が幕を開けたわけだが、それはまた別のお話。


 がんばれリリ! 負けるな! 未来の大魔導士!

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