七話 主と狂気と神力と
みなさん。長らくお待たせしました。
待ってる人はいない?
すみません。
あらすじ
オラオラオラァ!
「………お前が、この館の主か?」
「貴様に答える義理はない。」
ちっさい吸血鬼が睨んでくる。おお、怖い怖い
「貴様は、私の家族を傷つけた。私は貴様を許さない。殺す…絶対に殺す!」
ほう………
「力の差も分からないようなクソガキが粋がるな。殺す?調子に乗るなよ。」
言葉に威圧と殺気を乗せる。その場に居た、射命丸と紫(犬走は気絶してるからノーカン)は顔面を蒼白にさせて、冷や汗をかく。
そして、それはある特定の人物に向けてはなった言葉である。
周りにいるだけで、それほどの迫力があるのだから向けられた人物は言わずもがな。
「」
気絶である。
……………いや、思ったよ。流石にやり過ぎたとは思ったよ。
最終決戦的な雰囲気で、相手が一瞬で気絶するのもどうかと思ったよ。
だけどね、あんまり調子に乗られるとうざいじゃん。うん。圧倒的格下に殺すとか言われてカチンってきたんだよ。うん。
と、頭のなかで、自己正当化しているとなにかドロドロしたものが、近づいてくる気配がした。それはどんどん迫ってきて……
「紫逃げろ!!!」
そういいながら、空間をねじ曲げ、擬似的なスキマを作る。そのなかに紫と天狗コンビをぶちこんで、自分の周りに本気目の結界を張る。
しかし、そんなもの知ったものかとばかりに、結界が破壊される。
「あはっ♪おじさんの結界固いね!今までも結界使ってきた人はいたけど、おじさんのは一番固いかも!」
おそらく結界を破壊した、本人であろう少女がなんか言ってるが無視をする。
妖力は多め。
魔力も多い。
そして、それらと吸血鬼としての力もあわせて、俺の結界を破壊できるか?
いいや、できない。
それだけ、大量の霊力を詰め込んだ。
なら、能力か?
ふむ。
「破壊する程度の能力…か」
「…?私の能力言ったっけ?」
「お前の妖力と魔力を合わせても壊せるような結界じゃなかったから。だったら、能力って考えるのが妥当だろ。」
「あはっ…あははははははは!おじさん面白いね!おじさんならさ…」
───簡単に壊れないよね?
「少なくとも、新参者のお前らには負けるつもりはない。」
そこからは、一方的だった。
吸血鬼をぶった斬っても、すぐに再生する。
しかし、再生しても、またすぐに斬られる。
それの繰り返しで、吸血鬼も少し堪えているようだ。
「おじさん、大人げない!もう少し手加減しt」
吸血鬼がなんか言っていたが気にせず斬る。
そして、再生する。
めんどくせぇ
と、まさに無限ループ!をやっていたら、ちびっ子イキリ吸血鬼が起きる。
「貴様ァ……よくも、フランを!」
あっ、この狂ってる系吸血鬼フランって名前なのね。理解、理解、超理解。
まぁ、吸血鬼ってところで多分血縁者なんだろーなー、とは思ってたよ。
んで、あれか。よくある主人公が怒りで強くなるー的な。
だからだろうね。
なにこのイキリ吸血鬼。クッソ強いんですけど。
いや、まだ本気出してる訳じゃないよ?
武器的にも、霊力的にも。
たださ、たかだか500年ちょい生きただけのクソガキがここまでやるか?すげーわ。尊敬もんだわ。
っと、今の紅い槍よ。あぶねーわー。今の子供ってあんな物騒なもんで戦うの?
「死ねぇーーー!」
「…いや、死なないけどね?流石にそれで死ぬとか恥だわ」
「お姉様やっちゃえー!」
投げられた、紅い槍を結界で防ぐ。
そして、フランの能力も俺の能力で適当に誤魔化してる。
………めんどくせぇなぁ
「はい、霊力ズガドーーーーン
あ、やべ間違えて神力混ぜちまった。」
天都の神力と霊力が合わさった波動は、幻想郷を…否、全世界を震わせ、外界では大地震が起き、月では全ての建物の窓ガラスが割れる。
頭おかしいだろ。こいつ。
月にまで届く、その波動で幻想郷は蹂躙された。
木っ端妖怪は例外なく、死に、人間はほとんどが息絶える。
幻想郷は一人の男の波動により、壊滅寸前まで陥った。
これは、後の人里で
『龍神の怒りをかった』
『神の決戦が起こった』
等の噂話がたつが、そんなことは今の天都には知る由もない。
閑話休題
さて、第三者から俺に視点が戻ってきたが今の状況を見る。
さっきの吸血鬼は紫が全員を逃がしていたからなんとかなったっぽい。
館は全部ぶっ壊れたけど。
まぁ、しらん。
勝手に幻想郷を支配しようとして来たのだ。
このくらいの仕打まだ、いいだろう。
さて、明日からなにするか。
天都は吸血鬼に加担した妖怪だったものを見下しながらそう言った。
そういえばですね。
なんか軌狐録を改めてみたら悶絶するほど駄文だったので、リメイク作ります。
ハァァイ。
新しいシーン追加、大幅な文章の改定、等がありますがそれでも読んでいただけるなら泣いて喜びます。