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序章

今回は日常系を書いてみました。

もう、夕方の六時すぎぐらいだろうか。

町の中は相変わらずうざいってほどに人が溢れており、この感じは未だに好きになれない。

ここにいるとどうしても自分は特別なんかではないと自覚してしまう。

いや、それ以下とすらも思う。

俺は厄介ごとには関わらず、常に傍観者の立場でいた。

だからか学校ではいてもいなくてもいい存在で、友達は少ないほうだ。


そう、なのでこれは完全なる俺の不覚だった。

いつものように人混みを避けるべく路地裏に入ってすぐのことだ。

恐らくヤンキーとか、不良の類である高校生が気を失っており、奥には眠らされているJKがいる。

ここでは、よくある事だ。ヤンキーが女を拉致ってレイプすることは。

俺もこんな場面に遭遇するのは初めてって訳じゃない。

今回の襲われたであろうJKは茶髪でロングの高校ではモテ度ではかなり高いと思われる美少女だった。


「こいつも怖い思いしたんだな」


まぁでも、ことはなんか解決してるみたいだし、俺はここら辺で。


「あなたが助けてくれたんですか?」


これがいつもと違う俺の失態だ。

よりにもよってこのタイミングで襲われていた彼女が目を覚ましたのだ。

今の俺は、彼女からして見ればレイプされるとこを助けたヒーローに見えている事だろう。


「いや、俺はただ通り........」


「本当にありがとうございます。一体なんって言ったらいいか」


彼女は目に涙を浮かべ感謝の言葉を言っている。


「いや、だからあの.......」


「私、こんな思い始めてです。まだ会ったばっかりなのに.......その、あなたのこと好きになったかもしれません」


「え?」


会っていきなりの告白、しかも美少女こんな夢シュチュエーション見たことがない。流石の俺でも動揺する。


「いや、でも俺君を助けては........」


「へ、変ですよね。会っていきなり告白とか、でも本気なんです。そ、それでは」


告白してあまりの恥ずかしさに、彼女は走って逃げて行った。

この出来事が俺の人生を狂わす訳で。


てか、人の話聞けよな!!!!


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