なろうでページビューを稼ぐ
ちょっと前に、「なろう」でページビューを稼ぐにはどうすればいいだろう? なんてことを考えました。
という話を始める前に、まず前提の考え方として。
「なろう」では、ページビューを稼ぐことにはあまり意味がないと思っています。
ページビューって、小説ページが何回ブラウザで開かれたか、ってことなので、もちろん、読者が多ければその数字はたくさん回ると思うのですが。
でも、読んでくれた人がどう思ってくれるか、ってことのほうが重要ですよね。
誰も読みに来ないっても寂しいですが、読んでくれた数少ない人が、思わず完結まで読んでくれることの方が重要で。
最初に開いた一話を読んで、お気に入り登録をしてくれることの方が重要で。
なので、私はページビューよりもお気に入り登録数の方がはるかに重要な指標だと思ってます。
お気に入りに入れてくれる人を増やす手段が上手くいっているかどうかのKPI(Key Performance Indicators)の一つとして、ページビューを使ってもいいかも、とは思いますが、これ自体を増やそうとすることはあまり意味が無いのかなあ、と。
ということを書いておいて、ページビューを稼ぐ方法について「意味のある対応」と「無意味な対応」をまぜこぜにして考えて見ます。
方法その一。
タイトルを読みたくなるタイトルにする。
簡単に言いますが、難しいですね。
あほみたいに長ーいタイトルを付けてみたりすると目立つんですが、最近そういうのもちょっと飽きられてるところもあるし。逆に短くするだけでは目立つも何も無いし。
記号でも入れてみますか。微妙ですね。でも、インク使用量の多そうな記号(●、■、★、◆あたり)を使うと、一覧表示の中では多少目立つかもしれません。
それよりも、やっぱりキャッチーな単語を使うのがいいみたいですね。常用外の漢字は避けて、できたら欧文タイトルもやめたほうが良さそう。タイトルである程度中身が想像できる単語を選ぶ(たとえば「異世界」とか「無双」とか……これさえも最近は食傷気味ですが)というのが一番良さそうです。
そうそう、第一話のサブタイトルについても、「プロローグ」「最初に」「設定」ってのもやめたほうが良さそうな気がします。これも、これから何が起こるのかがシンプルに伝わる単語を選んで、せいぜい「○○の○○」くらいの二~三単語くらいにしておいたほうが、とりあえず読んでみるか、的な気分になる気がします(私としては)。
とりあえず、自分好みの作品を探している人が、ポチッと押して第一話を開いてくれるところまで。
方法その二。
あらすじを工夫する。
検索結果で出てくるのは、タイトル+あらすじ。あらすじで中身の面白さを想像させないといけません。
短文で魅力的な文章を書く能力が試されるわけで、こればかりは、物書きとしての力量そのものですね。私には無理です。なので私は割と物量作戦。少々のネタバレ込みであらすじで物語の内容を想像してもらうようにがんばります。
でも、やっぱり短文の方がいいですね。あらすじがだらだらと長いと、結果一覧で出てきたときに、クリックすべきタイトルが上の方にスクロールアウトしてしまっちゃうので、結果として本文に入ってきてくれないんですね。
あと、要注意は検索結果では改行が反映されないこと。改行を上手く使ってあらすじを書くと、逆に検索結果画面ではその良い面がスポイルされちゃいます。折り返し位置も端末によって違うので、「縦方向」の空間を使ったあらすじはどうしても見栄えが悪くなります。これも短い文章で的確に魅力を伝える力量頼み。私には無理です。
方法その三。
お気に入り登録を増やす。
はい、手段と目的が入れ替わりました(笑)。
でも、ページビューを増やすためにお気に入りを増やす、ってのも、いいんじゃないですかね。どっちに満足を感じるかは人それぞれなので。
お気に入りを増やすには、とにかく面白い話を書くしかないですよね。
あとちょっと裏ルート的な話になっちゃいますが、お気に入りユーザ登録を増やすってのも良さそうです。管理ページのホームに、お気に入りユーザの最新小説ってのが出てくるわけで、タイトルさえ趣味に合えば、とりあえずポチッと押して一話くらいは読みますから。それに、なんとなく義理でお気に入り登録してくれたりもします。
なので、義理でも何でもいいので、相互お気に入りを積極的に増やしていくのが、お気に入り登録を増やし、結果としてページビューを増やすことにもなります。
お気に入りに入ると、他の小説ページ下部に「この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでます」のところに出てきてくれるので、二度おいしい。ですね。
方法その四。
こまめに更新する。
これには二つの意味があります。定期的に「更新小説」の上位に表示されるようにすることと、「部分」を増やすことで同じ長さの小説を読んでもより多くのアクセス数としてカウントされるようにすることです。
これは今日からも実践できますね。一部分をもっと細かく分けて、時間に偏りなく公開し続けるだけ。
と言って細かすぎてもダメですね。ある程度、一部分の中で物語に盛り上がりが見えないと飽きられちゃいます。
私個人としては、最大で五分で読める範囲(二千~三千文字)くらいの分け方が一番良いように感じていますが、一方、最低千文字くらいは無いと開いた瞬間にすかすかすぎて内容が薄いと誤解させてしまいそうな気もします。
テンポよくポンポンと「次の話」をクリックしてくれるような話の切り方を心がけたいですね。ここだけは力量の問題なので、精進しましょう。精進します。
方法その五。
外部サイトで宣伝する。
掲示板とかブログのコメント欄とかSNSとかで宣伝するのは簡単ですね。スパムっぽくならない範囲で。
自分でサイトを所有してるなら、もちろん活用。実は私はほとんどこれでページビューを稼いでいます。ただ、小説とは全く無関係だし名義も全く無関係なサイトばかりなので、他の広告の合間にたまに現れるくらいの、広告扱いで。リンク先も、小説内のいろんな部分にある程度ランダムでジャンプするようにして。そうすると、もしかすると偶然その話の雰囲気が上手くマッチして最初から読んでくれたりするんじゃないか、という下心機能。ほとんどの人が一ページだけ読んでどこかに行っちゃうんですけど。
でも、合計で一日に一万~二万ほどアクセスがあるサイトたちなので、ここからの流入がメイントラフィックになっちゃってます。クリックされたときの送客ログもとってあるので、広告経由となろう内部アクセスの分離もしているんですが、内訳は10:1くらいで変動なし。ほとんど無意味なページビュー稼ぎですね。ページビューを稼ぐだけの目的ならこれでもいいんですけど、最初から最後まで読んで欲しいっていう欲求には全く役に立たない稼ぎ方なのでした。
方法その六。
ズルをする。
ダメ、ゼッタイ。
具体的には○○○○○○○に○○○○○を○○○○にした○○○○○を置くことで○○○○時に○○○○○を○○にすることができます。○○○○すれば、さらに○○、○○も。実際に試してみてカウントアップされることを確認しました。
まあこれこそ無意味なページビュー稼ぎの極致なので、やる意味は全くありませんね。どうしても数だけ増やしてみたい方はどうぞ(と言って伏字ですけど)。
ということで、やっぱり「面白い話を書く」に尽きるんですが、タイトルを工夫するってのも重要だよなあ、と思います。面白いなあと思った小説も、出版時にタイトルを付け替えられてて、きっとあれって、プロの編集さん視点ではまだまだキャッチーさが足りないと判断されたんだろうなあ、と思うにつけ、自らのタイトル付けセンスのなさを嘆くばかりです。
ページビューが増えないときは、思い切ってタイトルを変えてみてはどうでしょう。
という話でした。
つづく?




