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石油無機起源説

 SFを書いていると、時々ぶつかるのが、資源問題。


 特に、今の文明が石油にどっぷりと依存しているので、想像の範疇がどうしても石油文明ベースになってしまいがち。


 そうすると、何百年後って話を書こうとすると、石油がもう無いんじゃね? 的な問題にぶつかるんですよ。


 本当なら、非石油文明をがんばって妄想し、作り上げるのがSF書きの本領なのでしょうが。


 難しいですよね。


 普段の生活が石油ベースなので。


 それに、非石油な文化を作り上げたとしても、それを説明するのに骨が折れそうだし、それを想像することを読者に強いることになるわけで。


 なので、非石油文明をなるべく創造しなくて済む方法を考えます。


 (という言い訳で、面倒な非石油文明の発明から逃げているだけだったり)



 というので、私がよく使っている一つのソリューションは、石油無機起源説。


 石油が生物起源じゃなくて、無機的に自然合成されるものですよ、という説です。


 もうちょっと正確に立場を明らかにするなら、もちろん今見つかってる石油の大半は生物起源だけど、それを掘り尽くしたら、無機由来の軽い石油も結構深いところから見つかるんじゃね? という立場です。


 とすると、あえて石油文明を放棄しなくても、今の文明の延長線上でSFを書けます。


 よかったよかった。



 さて。


 実は、ちょっと前に無機起源説が話題になるずっと前から、私は、石油無機起源説が好きでした。


 だって、生物が関与しないと生み出されない資源なんて、気持ち悪いじゃないですか。


 どこか全く生物のいない他の惑星に行っても、地下の深いところから石油に近い炭化水素資源が見つかって欲しいじゃないですか。



 遠くの宇宙を開拓して、掘り出すのが、炭化水素ガスで。


 それをせっせと地球に運んで、地球のオイル文明を維持する。


 退廃的ながらも夢のある未来です。


 全く実現のめどの立たない新エネルギーよりもよほど夢があるんですよね。



 あと、しょーもないですが、何百年後であっても、ガソリンエンジンには残ってて欲しいです。


 燃やして走るっていいですよ。いい。


 過給器で混合気無理やりにねじ込んで爆発させる快感。


 そんな文化がずっと続いて欲しいのです。


 というしょーも無い夢のために、私は石油無機起源説を部分的に採用しております。



 核融合もいいんですけどねえ、研究が進めば進むほど、実用化から遠のいているみたいだし。要するに、「これは人類には扱えないエネルギーだ」という証拠がどんどん出てきてるんですよね。


 どこかでブレークスルーがあるといいんですけど。


 私のSFシリーズの一つでは、超光速航行技術の応用でブレークスルーを起こして核融合が身近になってます。


 でも実際には難しそうです。



 ってことで、がんばって石油文明を維持するために、石油は大切に使いましょう。


 そういう話だっけ。


つづく?

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