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プロットどおりに進まない

 話がどうしても脱線してしまうときってありますよね。


 きちんとオチまでプロットを作ってあると、脱線が致命的になることもあるし。


 脱線が設定を崩壊させることもあるし。


 やりたくてやってるんじゃないけど、話を書いていると、なぜか脱線していくんです。



 たとえば。


 Aという人がいろいろあってXという組織に所属するんだけど、Xは割と反社会的な組織で、いずれはXを抜けて別の行動をとるんです、というプロットがある場合。


 Xという組織に所属するという過程を書いていると、なぜかそこで、AがXに共感をしなきゃならない必要性が出てくる。


 そこで、Xにちょっと良いことをさせてみる。


 Aがついつい共感して入っちゃう。


 という流れになっちゃうと。


 今度、Xが反社会的な組織だってところの説得力がなくなってくるんですね。


 話をまき戻してみると、どうやら、Xにちょっと良いことをさせちゃったのが間違いだったっぽい、ってことになって、がっつり書き直しになるわけです。



 さてこういう事例を見ると、プロットどおりに話が進まない最大の原因は、プロットが未熟だから、ってことがありそうです。


 この例で言えば、AがXに入る過程について、「いろいろあって」なんて適当なことを書いちゃってます。


 実際にはもうちょっと掘り下げて書いてるんですが、それでも、なんだかその場のつじつまあわせで理由付けをしてしまっていて、「いろいろあって」と大差ないレベルだったと後で気付いたりします。



 こういうことを自己分析する限り、プロットはとても大切だし、プロットにこそもっとも時間をかけるべきだし、プロットが完全なら話がその通りに進まないことは絶対にありえない、と言い切っちゃいます。


 ただし。


 もう言葉遊びの域になってしまいますが、「完全なプロット」ってのが、実現可能かどうか、これは証明不可能ですよね。


 完全なプロットって、究極的には本文そのものになってしまいますし。


 要は、プロットそのものを「完全」にすることはできないから、プロットどおりに進まなくて話の整合性が取れなくなってもしょうがいないよね、うん、しょうがない。


 という自己弁護なわけです(笑)。



 ただ、プロットどおりに進まなくなるのはプロット側に理由がある、それは確かだと思っていますので、気をつけたいところですね。


・登場人物の行動原理と行動(またはその結果)に不整合が無いか?

 (結構やっちゃう、性格と行動が乖離しているとどんどん脱線しますよね)


・エピソード間のつながりに不自然な点はないか?

 (あくまで純粋論理的に。人間が非論理的な行動をとることは否定しませんが、ストーリーは論理的に無矛盾でなければなりません)


・登場予定の人間をちゃんとプロットに盛り込んでるか?

 (プロットにいない人間が勝手な行動をとって脱線……超ありがち)


 という感じで、しっかりチェックをしたいところです。



 半端なプロットで見切り発車はやめましょう(←一番やりがち)。


つづく?

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