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語彙の力

 語彙すなわちボキャブラリ、小説を書くのにどのくらい必要なのでしょうか。


 こう言ってはなんですが、私は語彙が貧相な側だと思います。


 語彙の豊富さで世の中を二分するとするなら、間違いなく「貧相」側のグループに入る自信があります。


 それでもなんとかかんとか文章は書けているので、書くこと自体に語彙ってそんなに重要じゃないのかな? と思う、思いたい、ところなのですが。



 さて話は飛んで、読んでいるときの話。


 小説を読んでいるときに、何を楽しむか? というような話は前にも書いた気がしますが、私は基本的に物語を楽しみたいタイプ。


 なので、くどい言い回しとか言い換えとかは必要ない。


 小学生でも分かる程度の言葉を並べてあればそれで十分。


 と自分では思っているんですが、それでも、時々、気になることってあるんですよね。



 同じ表現が同じページ内で繰り返す。


 これは、なんだか、あれ? という引っかかりを感じます。


 『この作者、語彙が貧相だなー』というような上から目線なのではなくて、あれ? ここさっき読んだかな? みたいな。


 直前に出てきた表現って、短期記憶の一番端に引っ掛かっているので、それがすぐに出てくると一番ホットなニューロンが発火しちゃうみたいなイメージ。


 長期記憶にあるエピソードの流れとは別に、ホットな領域が繰り返し刺激されて、物語そのものを一瞬追えなくなる、見失う、そんな感じがしちゃうんですね。


 そんな意味で、同じ表現を繰り返すのはあまりよくないのかなあ、という気がしています。



 あとは、ある出来事を表す単語、やっぱり人によってちょっとずつニュアンスが違うことってあるじゃないですか。それを補正するために、ニュアンスの平均に重心を寄せていくために異なる単語を重ねる、そういうのも必要な場合ってある気がします。


 読んでいるときはあまり意識していなくても、後から考えてみると、たしかにあそこで二通りの表現をしてくれたおかげで情景がはっきりしたなあ、というのってあると思うんですね。



 それから、正直、語彙っていうのと別次元の話になっちゃうんですが、出版されているレベルのラノベでさえ、単語の誤用ってすごく多いんです。


 私に言われちゃ世話無いんでしょうけど、それはそういう意味に使う言葉じゃないよ、というのって結構多い。


 こういうの、たくさんの語彙を持って、似通った言葉同士の関係性で言葉を理解していれば防げる誤用なんですよね。


 そういう意味で、やっぱり語彙ってある程度必要なのかなあ、と思います。



 さて。


 書いていて、言葉に詰まること、やっぱり多いです。


 ああ、なぜこの感じを表現する言葉を知らないんだろう、って。


 ぎりぎり知っている言葉から類語辞典をたどっていってたどり着くしかない。


 そういう意味では、言葉自体は知ってるんです。ただ、想起できない。


 漢字の読み書きと同じですね。読めるんだけど書けない。


 あの感じ。



 ベストな単語や表現が二つ三つポンと出てくるような想起のトレーニングとかありませんかね。


 あるいは、超すごい類語辞典とか(あくまで他力)。


 語彙の力、やっぱりほしいなあ。


つづく?

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