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魔王の下僕  作者: 真樹
1/1

契約と契約 1

小学校の卒業を控え、学校へ行くのもあと数日となったあの日俺は初めて人を殺した。


突然の出来事だった、学校の近くで銀行で強盗を起こした犯人達が警察から逃げるために        学校にいる子供を人質に捕ろうと侵入してきた。

運が悪かったのか

犯人達が侵入してきたのは、まだ体育館で体育をしていた俺達のクラスだった。

いきなりの出来事に動けずいた俺らは拳銃を所持していた犯人に人質にされてしまった。



俺の家は代々剣術や槍術、柔術や空手などの格闘術などを教える家系で

第二次世界大戦から約100年たった平和な現代でも多くの門下生がいる。

また俺自身も次期当主として現当主である祖父に厳しい修行を強いられた。


だからなのか、俺はここまで強くなってきたのは

ここにいるみんなを守るためじゃないのかとそう考えた。



あの頃は正義のヒーローに憧れていたのかも知れない。

そんなのはただの夢想だとも知らずに


だから


俺は五人いる犯人達から隙をついてナイフを奪った。

後ろからナイフを取られた事に気がついた犯人が振りむいた。

犯人が振り向くと同時に犯人の喉めがけて流れる様な動作で切ると血飛沫が顔に触れる前に

子供とはとうてい思えない速度で抜き去り、

前にいるももう一人の犯人が驚いて固まっている隙に持っているナイフを犯人の顔に投げて刺殺したと

同時に犯人が握っていた拳銃を奪いとり、犯人の頭からナイフを抜いて

右手に拳銃を

左手にナイフを持った。


この騒動に残りの三人は気づき俺を危険だと判断したのか拳銃を俺に向け打とうとしたけど、

俺は拳銃を向けられた瞬間右手に持っていた拳銃を向けてきた

犯人の一人に放ち胸に当たった犯人が倒れた。


犯人たちは

仲間三人をあっという間に殺られ、

殺したのが子供だったのがさらに犯人の混乱を誘いパニックを起こした。


パニックを起こした犯人は俺めがけて拳銃を乱発した。

後ろに誰もいない事を確認した俺は銃弾を避け、

危なそうな弾は左手のナイフに「気」を鋭く纏わせて切った。

この位全く問題無かった、この弾より早い「気弾」というものを切る修行もしている。







初めての殺しだった、

でも不思議と罪悪感は無かったみんなを助けられた達成感と戦闘での興奮だけが残っていた。

でも、その達成感と興奮は助けたみんなを見た瞬間に吹き飛んだ。

まるで希望から絶望に変わった瞬間だった。


みんなの俺を見る目が犯人達と同じ恐怖・忌避の目に変わっていた。

仲のいい友達や幼い頃から家遊ぶ事が多かった女の子もみんな・・・・

みんな変わっていた。



いつも一緒だったのに・・・・

俺はみんなを助けたのに・・・・・

俺はみんなを助けたっかっただけなのに・・・・・・・

どうしてそんな目で見るんだよ・・・・・

俺はみんなのヒーローじゃないのかよ・・・・

おれは・・・・・







   ________________________________

懐かしいのを見た気がする・・

それにしてもここは何処だろう・・・、

いや確か俺は・・、そうだ召喚されたんだった。

まぁ、仕事は椎名に全部任せてあるし問題無いだろう、まぁ後で怒られるだろうが・・


古き建物のだろう、周りの壁には大きな

ひびが広がっており、少しの衝撃で崩れそうである。

ただ、この膨大な魔力が巻き上げる中、ビクともしない建物は普通の建物では無い特別の建物のなのだと分かる。

そんな風に、周りを分析していると、


声を掛けられた。

多分、召喚した本人だろう。




「勇者よ!」



目の前に金髪の美女がいた。

それも、極上の美女だ。

妖精を思わせる美しい顔に背が高く、ここからでも分かる素晴らしいスタイル。

どこかの、お姫様の様に見える。

ただし、服装が軍服の様な物に、

その右手に持っている剣さえなければだが・・・


「私の物になれ!」




「うーん、考えさせて下さい。」














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