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捨てられた令嬢の華麗なる復讐  作者: カルラ


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エピローグ:光溢れる未来

ルミエール公国の王都アルテシアは、エリノア・ヴァンセルとヴィンセント・ルグラン王子の結婚式から数年が経ち、かつてない繁栄を迎えていた。二つの月が輝く夜空の下、街は魔法の光と笑い声に満ち、民衆は平和な日々を享受していた。深淵の王との戦いや影の使徒の脅威は遠い過去となり、エリノアとヴィンセントの治世は「光の時代」と呼ばれるようになっていた。


王妃としてのエリノア

王宮の大広間では、エリノアが重臣たちと会議を開いていた。彼女は白と青のドレスに身を包み、胸元に輝く王家のペンダントがその地位を象徴していた。会議の議題は、辺境地域への魔法水路の整備だった。エリノアが穏やかに、だが確信を持って提案した。


「水路に魔力結晶を埋め込めば、灌漑が安定し、農作物の収穫が増えます。民の暮らしが豊かになれば、国全体が強くなるはずです。」


重臣の一人、公爵レオナルド・グランヴィルが頷いた。


「エリノア王妃のご提案は、いつも民のことを第一に考えていますな。賛成です。」


他の重臣たちも同意し、計画は即座に採用された。


会議後、エリノアは執務室に戻り、窓辺で一息ついた。クラリスが紅茶を運んできて、笑顔で言った。


「エリノア様、いえ、王妃様って呼ぶべきかしら? 本当に立派になりましたね。私、昔のエリノア様を知ってるから、なんだか不思議で……。」


エリノアは笑い、クラリスの手を握った。


「クラリス、私だってまだ慣れないわ。でも、あなたがそばにいてくれるから頑張れるの。ありがとう、ずっと友達でいてね。」


クラリスは目を潤ませ、頷いた。


「もちろんです、エリノア様。私だって幸せですよ。」


ヴィンセントの愛

その夕方、ヴィンセントが執務室に現れた。彼は王としての威厳を漂わせつつ、エリノアにはいつも優しい笑顔を見せた。


「エリノア、今日も忙しかったんだね。少し休まないと、僕が心配するよ。」


エリノアは立ち上がり、彼に寄り添った。


「殿下、あなただって朝から騎士団の訓練を見てたじゃないですか。私、負けてられませんよ。」


ヴィンセントは彼女を抱き寄せ、額にキスを贈った。


「君には負けるよ、エリノア。でも、一緒に国を良くしていこうって約束したんだから、無理はしないでくれ。」


二人は笑い合い、手を繋いで庭園へと向かった。


庭園では、魔法の花が咲き乱れ、夜風が心地よく吹いていた。エリノアとヴィンセントはベンチに座り、二つの月を見上げた。ヴィンセントが静かに言った。


「エリノア、君と結婚してから、毎日が幸せだよ。深淵の王との戦いがまるで夢みたいに感じる。」


エリノアは彼の肩に頭を預け、答えた。


「私もです、殿下。あの頃は怖かったけど、あなたと一緒だったから乗り越えられた。今は、ただ幸せで……。」


二人は見つめ合い、自然と唇を重ねた。月明かりの下で、二人の絆はさらに深まっていた。


新たな命

数年後、王宮に新たな喜びが訪れた。エリノアが子を授かり、王女が生まれたのだ。名前は「ルミナ」と名付けられ、彼女は母の銀髪と父の青い瞳を受け継いでいた。ルミナの誕生はルミエール中に祝福され、王宮では盛大な祝賀会が開かれた。


エリノアはルミナを抱き、ヴィンセントと並んでバルコニーから民衆に姿を見せた。ヴィンセントが声を上げた。


「ルミエールの民よ、我々に子が生まれた! ルミナ王女は、この国の未来を照らす光となる!」


民衆が歓声を上げ、花火が夜空を彩った。エリノアはルミナを優しく揺らし、囁いた。


「ルミナ、あなたには平和なルミエールを引き継いでほしい。私と殿下が守ったこの国を、大切にね。」


ヴィンセントがエリノアの肩を抱き、微笑んだ。


「彼女には、君みたいな強くて優しい母がいる。きっと素晴らしい王女になるよ。」


ルミエールの繁栄

エリノアとヴィンセントの治世の下、ルミエールはかつてない発展を遂げていた。魔法技術が進歩し、辺境の村々にも水や光が届くようになった。魔獣の脅威は過去のものとなり、交易路が拡大して他国との友好関係も深まった。民衆は王と王妃を心から愛し、二人の名はルミエールの歴史に刻まれた。


ある日、エリノアは王宮の図書館で、ルミナに昔話を聞かせていた。彼女は深淵の王との戦いを少し脚色して語り、ルミナが目を輝かせて聴いていた。


「ママとパパが悪い魔王をやっつけたの? すごいね!」


エリノアは笑い、ルミナの頭を撫でた。


「そうよ、ルミナ。でも、一番すごいのは、あなたのパパがママを支えてくれたことなの。一緒に戦ったから勝てたのよ。」


そこへヴィンセントが入ってきて、ルミナを抱き上げた。


「そうだよ、ルミナ。ママが一番強いんだからね。」


家族三人は笑い合い、暖かな時間が流れた。


永遠の光

その夜、エリノアとヴィンセントは庭園で再び二人きりになった。ルミナが眠った後、二人は静かに月を見上げていた。ヴィンセントがエリノアの手を取り、言った。


「エリノア、君と結婚して、ルミナが生まれて……僕の人生は君たちで満たされてる。これからも、ずっと一緒にいてくれるね?」


エリノアは彼の胸に寄り添い、幸せそうに答えた。


「はい、殿下。私もあなたとルミナがいて、毎日が幸せです。ルミエールの光を、ずっと守っていきましょう。」


ヴィンセントは彼女を抱きしめ、優しくキスを贈った。


二つの月は穏やかに輝き、王宮の庭園に光を降り注いでいた。エリノアとヴィンセントの愛は、ルミエールに永遠の平和をもたらし、彼らの子孫へと受け継がれていった。試練を乗り越えた二人の物語は、民衆の語り草となり、未来へと響き続けた。


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