私も遠慮なく利用いたしますね
「カルティア。俺はアイラのためにお前と結婚しただけだ。お前を愛するつもりはさらさらない」
一応初夜のために誂えられた、ムーディーな部屋など意に介さずに、アドルフが淡々と言った。
艶やかな金の髪に鋭い紅瞳、高い鼻梁は男らしく、厚めの唇はどこか野性味を感じさせる。その体躯も騎士らしい鍛え抜かれた筋肉を纏っていた。
そんなモテ男の条件を兼ね備えた見た目であっても、今の言葉で全て台無しクソ男だ。
「……承知いたしました」
私は、微笑みを浮かべたまま答えた。
私達の結婚は、全てアイラのために整えられた結婚だった。
デナンド侯爵家の一人息子であるアドルフには、アイラという相思相愛の恋人がいた。
緩やかなウェーブのふわふわのピンクの髪に、ぱっちりと大きなエメラルドの瞳。愛らしい美貌の彼女は、残念ながら男爵令嬢であった。
名門であるデナンド侯爵家としては、いくら二人が愛し合っていたとしても結婚は認められなかった。
しかし、アドルフはアイラと別れることはできないと訴えた。デナンド侯爵も可愛い一人息子がそこまで言うならと、結婚を条件にアイラを認めることにしたのだった。
アイラは肩書きこそ愛人だが、扱いはアドルフの正妻としてデナンド侯爵家に迎え入れられた。
そして、その結婚相手として利用するのに選ばれたのが私、カルティア・メアルだった。
メアル伯爵家は、伯爵家とは名ばかりの成り上がりの貴族家だ。私の父であるメアル伯爵は金儲けばかり考える男だった。
お父様は、焦茶色の髪に茶色の瞳の地味な私を、喜んでデナンド侯爵家に売り渡したようだ。お母様もお兄様も、いつも通りお父様の決定に従ったのだろう。
そんな経緯で嫁いできた私なんて、アドルフにとってどうでもいい存在だった。
「いい心がけだ」
従順な私の様子に、アドルフは満足げに頷くと、言いたいことは言ったとばかりに部屋から出て行こうとした。
だがしかし!
「で? 今後の計画を具体的にお教え願えますか?」
私は、待ったをかけるように尋ねた。
「は? 計画?」
「まさかノープランですか?」
訝しげな目を向けるアドルフに、私は畳み掛けるように質問を重ねた。
「一体なんの計画だというんだ?」
「アイラ様と正式に結婚するための計画です」
私はニッコリ笑って答えた。
「アイラと結婚するための計画?」
アドルフが目を白黒させて復唱した。
「はい、アドルフ様。いいですか? アイラ様は正妻の扱いかもしれませんが、所詮は愛人の立場なのですよ?」
「貴様! アイラを愛人扱いにするのか!?」
アドルフが激昂したが、私は本当のことを言っただけだ。
気にすることなく言葉を続けた。
「実際、アイラ様は愛人なのです。だって、社交の場でアドルフ様の隣に立つのは誰でしょうか? アイラ様ですか? いいえ、違います。私です。そして、今後アイラ様が産んだお子様は、私の子供として王城に届けられるのでしょう? 私のことを、そう利用するために結婚したのですから」
「うっ……それは、そうだが……」
アドルフが呻くように認めた。
「お可哀想なアイラ様……。きっと、アドルフ様のためにその惨めな立場を甘受しておられるのでしょう」
私は、同情するようにそっと眉を顰めた。
「俺のために、アイラが……?」
「そうです。あなた様のために、我慢されているのです。愛する人が自分ではない者と結婚することを、何も感じない女性がいるとお思いになりますか?」
いや、本当はアイラ的には面倒なことは全部私に押し付けて、いいとこ取り万々歳だったようだが、それはきちんと伏せておく。
「確かにそうだ。アイラの気持ちをもっと考えてやるべきだった。だがしかし、どうしたら……」
アドルフが途方にくれたように私を見た。考えることはなく、私に丸投げするつもりのようだ。
しかし、これは狙い通りである。
「大丈夫ですわ、アドルフ様。私にいい考えがあります」
私は慈愛のこもった目をアドルフに向けた。
アドルフが期待に満ちた目でこちらに身を乗り出してきた。
「ぜひ、聞かせてくれ!」
私はさりげなく、彼から身を引き距離を取った。
「小さな力しか持たない者でも効果を発揮するよい方法でございます。力を持つあなた様がこれをされれば、きっと望みは叶うこと間違いなしですわ」
私がきっぱり言い切ると、アドルフがキラキラと目を輝かせた。
「素晴らしい! 俺はお前と離婚して、アイラと結婚する! 異存はないな?」
私の気持ちを聞いてはいるが、もう彼の中で確定していることだ。
「もちろんです。愛する方のためですもの」
「愛する方か。そうだな、愛する俺のためになるならお前も満足だな」
アドルフは、当たり前のように胸を張って言った。
「この書類をご覧くださいませ。これでアイラ様も安心されるでしょう」
私はアドルフの阿呆な戯言はまるっとスルーして、準備していた書類を彼に渡した。
「これは!? いや、何もここまでしなくても」
「いいえ! 愛する方のためですわ! だから、どうぞ遠慮なく書類にサインなさって」
その書類を見てさすがのアドルフも焦ったが、私は決意に満ちた顔で頷いた。
「そこまで俺のことを……」
アドルフは、じーんと感動したように涙ぐみながら書類にサインをした。
「ありがとう! せめて慰謝料は多く支払おう」
「それはとても嬉しいですわ。よろしくお願いいたします」
私は書類を受け取りながら、初めて偽りではない心の底からの笑顔を彼に向けた。
◆
「いいですか? この方法は、如何に本気であると相手に伝えるかが肝心です。その方法は――」
俺は厳しいカルティアの指導の下、この熱いアイラへの愛を伝える術を学んだ。
それは俺にとって、とてつもなく難しい方法だった。これまでの騎士の訓練より数倍厳しかった。
――しかし、それも今日実を結ぶ!
「アドルフ、私達に話があるそうだが一体なんだ?」
「ええ、アドルフ。ところで、なぜこの部屋には何もないのかしら?」
立派な体躯に強面の父上と、高位の貴族夫人らしく着飾った母上が、ソファや机をなくした部屋を訝しげに見回した。
この部屋は危険がないよう、不要な物は運び出していた。
「アドルフ様〜、私が喜ぶことを今からなさるのでしょう? 何かしら? 宝石? ドレス? 楽しみですわ」
愛らしいピンクのドレスを着たアイラがふんわり微笑んだ。
俺は、部屋の真ん中に進み出た。
カルティアをチラと見ると、緊張の面持ちで小さく頷いた。
大丈夫だ。もう、以前の俺ではない。
一度目を閉じ決心を固めると、カッと目を開いた。
「父上、母上、アイラ。俺は決めた。カルティアとは離婚してアイラと結婚する!」
俺は大声で宣言した。
「な、何を言っているんだ!? それは何度も無理だと言っただろう! 代わりにアイラを正妻扱いで愛人に迎えてやったろうが!」
「そ、そうよ。ちょっと、アイラさん!? あなたが何かこの子に言ったの!?」
「ち、違います! 私は何も! ねえ、アドルフ様! 私はアドルフ様のそばにいられるだけで満足してますわ。これ以上、何も望んでおりません」
三人が大騒ぎになるが、俺はサッと床に跪いた。
「いくら跪いて許しを乞うてもそれは叶えられん!」
父上が、冷然と言った。
「そうよ。さあ、早く立ちなさい」
母上が宥めるように優しく言った。
「アドルフ様。そのお気持ちだけで充分幸せです」
アイラが可愛らしく言った。
しかし、今俺の心に響くのはカルティアの声だけだ。
『アイラ様への愛はそんなものですか!?』
否!!
俺は、バッと床に四肢を投げ出して仰向けた。
さあ! 俺の愛を見てくれ!
「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ!」
まずはノンブレスで叫んだ。
父上と母上がポカンと口を開けた。
「アイラと結婚したい〜〜〜〜〜〜〜〜」
俺はアイラへの愛を乗せて、息の続く限り叫んだ。
アイラが小さく、ヒッと悲鳴をあげた。
いや、違う。悲鳴ではない。歓喜の声だったはずだ。
そこからさらに、力一杯手足を前後左右上下に高速で動かした。
床が俺の愛の連打に激しく音を刻む。
「結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚……」
連打音に負けないように、俺は声を張り上げた。
カルティアが手本だと見せてくれたのは、彼女の従弟の少年だった。
彼は素晴らしかった。
あの小さな体のどこにそんなにも情熱を秘めているのかと思うほど、甘いケーキを手に入れるために全身の力、バネを使って声の限り叫んでいた。
絶対、なんとしても手に入れようとする岩のような信念、諦めない根性は尊敬に値した。
そして、母親があれほど頑なに駄目だと言っていたのを覆してみせたのだ。
小さな力しか持たない彼ができたのなら、彼よりも大きく体力も筋力もある俺なら、絶対どんな願いも叶うはずだと確信した。
俺は師匠を見習って、さらに天に届けとばかりに声を高くし、力強い連打を速めた。
「アイラと結婚したい〜〜〜〜キェ〜〜〜〜!!」
俺の熱い想いは天に届き、この願いは叶うはずだ。
そのために、俺は師匠の最終奥義を出すことにした。
これは本当に難しかった。
しかし、努力の甲斐あって今ではもう俺のものだ。
俺は全身のバネを使って、腹を天井に向けてビヨンと飛び上がった。
床に落ちた瞬間、再度飛ぶ! 飛ぶ! 飛ぶ! 飛ぶ!
師匠はまだ体も小さいため最大十五センチしか飛べないが騎士でもある俺は違う。
見よ! この一メートルの跳躍を!
からの!
高速回転!!!!
ぐるぐる丹田を中心に床を回る。
景色が回る! 目が回る!
でも俺は諦めない。
ビュンビュンと風を切るような音がするまで回転を上げていく。
もちろん、高音で結婚と叫ぶのも止めない。
もう『許す』の言葉しか俺を止められない。
どうだ!?
「アドルフ……。わかった。アイラと結婚でもなんでもすればいい」
そして、とうとう父上が俺とアイラの結婚を許してくれた。
が、回転が止められない。
「カ、カルティア! 止めてくれ! 止まらない〜〜〜〜!」
◆
私は、人間とは思えないスピードで回転するアドルフを見て、心の底から思った。
馬鹿ってすごい、と。
とりあえず、このままでは話を進められないので、回転を止めることにした。
「お義父様、お義母様、アドルフ様のご指名がございましたので、私のできる方法でお止めしてもよろしいでしょうか?」
「ああ。どんな方法でも構わん」
よし、お義父様の言質も取った。
私はメイドにモップを持ってきてもらうと、大きく振りかぶりフルスイングでグルングルン回転する彼を打って壁にぶつけた。
ゴズン!
「グギャ!」
壁にぶつかる衝撃音と、アドルフの潰れたような声が被った。
無事に止まり、アドルフがフラフラと立ち上がった。
さすがその筋肉は伊達ではない。
「ち、父上。カルティアとは離婚する。慰謝料を多めに払ってくれ」
ありがたいことにアドルフは、慰謝料の件を忘れていなかったようだ。
「ああ、もうカルティアは必要ない。カルティア、慰謝料を多めに払おう。いいな?」
「はい。かしこまりました」
慰謝料には、口止め料も含まれているのだろう。私はちゃんと理解していると、大きく頷いた。
「デモンド侯爵の後継ぎは、親戚から養子を取ることにする。もう、アドルフはいらん。平民になって、アイラと結婚でもなんでもすればいい」
お義父様――デモンド侯爵は、野良犬でも払うように手を振った。
「は? いや、デモンド侯爵家を継がないとは言っておりませんが……?」
キョトンとアドルフが小首を傾げた。
アイラの顔色は真っ青だ。
「こんな愚かな馬鹿者に、侯爵家を任せられるか。三日のうちに出て行け」
デモンド侯爵はもう話すことはないとばかりに、部屋から出て行ってしまった。
やっとやばいことになったと理解したアドルフは、今度は侯爵夫人に必死で縋りついた。
「母上! なんとかしてください」
しかし、侯爵夫人はピシャリと扇子でアドルフを払うと、無言で部屋から出て行った。
「そ、そんな……」
「アドルフ様!? 一体どういうことですか!?」
へなへなと床に項垂れるアドルフを、アイラが容赦なく襟ぐりを掴んで揺さぶった。
「や、やめ……グェッ」
私はそんな二人は放って、さっさとデモンド侯爵を追うと、離婚の書類にサインをし、慰謝料を即金で受け取り早々に侯爵邸をあとにした。
◆
私には、愛する男性がいた。
初夜に『愛する方のため』と口にしたが、それはもちろん、アドルフなんかではない。
エルナン・トンプソン。
彼は男爵家の三男で、学園に入学してできた初めての友人だった。親友とも言えたかもしれない。
医者になる夢に真っ直ぐ向かう彼の眼差しに、私はいつのまにか恋に落ちた。
叶わないとわかっていても、そんな彼の隣に立つ未来を夢見て看護師の勉強もした。
ひょろりとした長身に、いつも前髪をきちんと後ろに撫で付けた藍色の髪、理知的な薄青色の瞳。決して目立つ顔立ちではないが、誠実で優しいエルナンが好きだった。愛していた。
そして卒業式の日、私は告白することなく、彼と握手をして別れた。エルナンの、ちょっとかさついた大きな手の感触だけがいつまでも胸の中に残った。
エルナンは、医療の発達している隣国の病院に勤めることが決まっていた。それは、遠い海の向こうの国だった。
私は私で、卒業したらアドルフと結婚することが決まっていた。
友人のまま別れる以外の選択肢なんてなかった。
私はエルナンを諦めて、アドルフと人生を共にするつもりだった。
しかし、その後まさかの事実が判明した。
まさに結婚式三日前、アイラが勝ち誇った顔で全てをぶちまけてきたのだ。
この結婚は、アイラがデモンド侯爵家に正妻扱いで迎えられるための結婚なのだと。私は、利用されるために嫁ぐのだと。
私は、そうか……と、それだけ思った。
別にアドルフを愛しているわけではないし、悲しいも何もなかった。
ただ、アドルフがアイラとの愛のために私を利用するのなら、私もアドルフを利用していいのではないかという考えがよぎった。
もちろん、エルナンが私を受け入れてくれるかなんてわからない。
それでもほんの僅かな希望に、私は動き出した。
貴族令嬢は、綺麗に着飾ったって結局は誰かの所有物だ。結婚する前は、父親の所有物。結婚したあとは、夫の所有物……。
たとえうまくアドルフと離婚できたとしても、私はお父様の所有物に戻されるだけだ。
そんな私がエルナンを追って隣国に行っても、自由に結婚なんてできないし、貴族の体面にかけて連れ戻されてしまう。下手をしたら、エルナンに迷惑がかかるかもしれない。
だから、私はあの初夜の時、アドルフにある書類をサインしてもらったのだ。
それは、妻である私を平民に落とすという書類だった。
この国の法律では、夫は所有物である妻を、自分の判断で平民にすることができた。
だから、私はアドルフと結婚しているうちに平民になることにしたのだ。
これで、離婚した後も平民のままだ。
お父様には手紙を出したので、平民になった私なんて価値がないと見向きもしないだろう。
万が一、デモンド侯爵がアドルフとの離婚を許さないと言ったら、平民になった私を利用することは無理だと告げるつもりだったが、ありがたいことに、アドルフの思った以上の突き抜けたお馬鹿っぷりに無事離婚することができた。
慰謝料を思った以上にいただけたのは、嬉しい誤算だった。
これで、私は晴れて自由の身だ!
慰謝料の入った布袋と、身の回りの物を大きな鞄に詰め込んで、ウキウキと乗り合い馬車に飛び乗り、私は港に向かった。
しかし、いよいよ大きな船が見え、もうすぐエルナンに会えると実感した瞬間、私の体は固まってしまった。馬車から降りたところで、動けなくなってしまったのだった。
今までは、エルナンに会うことだけを考えていた。でも、彼がすでにもう結婚してしまっていたら?
たとえ結婚していなかったとしても、友達以上に思えないと断られてしまう可能性だって大きいし、恋人がいるかもしれない。
でも――。
それでも、もう一度エルナンに会いたい!
私は腹を括って足を踏み出すと、船の方から勢いよく駆けてきた誰かにぶつかった。
危うく倒れそうなところを、その誰かが咄嗟に腕を取って支えてくれた。
「申し訳ない! 急いでいて!」
「いえ、私もボーッとしていたので……って、エルナン?」
そのまま、ぽかんとお互いを見つめた。
いつもきちんと整えられていた藍色の髪は振り乱れて額に落ち、いつもは落ち着いた薄青色の瞳をこれでもかと見開いたその顔は、エルナンだった。
あれほど会いたいと願っていたエルナンが、海の向こうにいるはずの彼がなぜか目の前にいた。
「カルティア……?」
「はい」
私はエルナンに名前を呼ばれて、未だ呆然としたまま返事をした。
「なんでこんなところに?」
それは私のセリフだ。
「私は、無事離婚できたし、うまく平民になれたので、あなたに会いに行こうかと……。エルナンこそなんで?」
エルナンはパチクリと瞬きした。
「僕は君を攫いにきた」
私はエルナンの言葉に、ドクンと胸が大きく鳴った。
「兄上の手紙で、カルティアが嫁いだのは愛人のいる男だって知ったんだ。僕は、そんな男のために君を諦めたんじゃない」
エルナンが、ぐっと覚悟を決めたように私を強く見つめた。
「もう後悔するのはごめんだ」
まっすぐに私を見つめる薄青色の瞳に、熱がじわりとこもる。
「ずっと、ずっと、カルティアが好きだった」
私は、彼の震える唇、赤く染まっていく顔、潤んだ瞳を信じられない思いで見つめた。
「僕は男爵家の三男で、平民と同じようなものだし、まだ医者見習いだから稼ぎも少ない。それでも、カルティアを思う気持ちは誰にも負けない」
じわじわと目の前が潤み、顔が熱くなるのを感じた。
「僕と結婚してくれないか?」
そして、あの卒業式の日と同じように、エルナンが私に右手を差し出した。
「私もずっと好きだった。エルナン、一緒に連れて行って」
私はエルナンの右手を握った。胸の中に残った、ちょっとかさついた大きな手だった。
その瞬間、強く手を引かれて私はエルナンにきつく抱きしめられた。
その想像したより筋肉質な胸に頬を寄せながら、私は思った。
大丈夫、お金はあるから……と。
足元に置いた鞄の中で、チャリンと金貨が鳴るのを感じながら、私はいつエルナンに言おうか考えるのだった。
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