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訓練の日々
翌日から、レオの過酷な訓練が始まった。
最初に課されたのは、基礎的な体力強化だった。反乱軍は限られた物資と設備の中で、戦士を育て上げなければならない。食事は最低限、睡眠も短く、ただひたすら鍛えられる日々が続いた。
「走れ! もっと速く動け!」
グレイの怒声が響く。レオは汗まみれになりながら障害物を飛び越え、壁をよじ登る。次は戦闘訓練。古びた銃を手に、動くターゲットを狙い撃つ。
「お前の標的はAIだ。人間相手じゃない。心を殺せ。」
だが、最も過酷だったのはハッキング訓練だった。
「戦場では情報が命だ。武器を持たずに敵を倒す手段を知れ。」
レオは端末を前に、セキュリティを突破する手法を学んだ。AIが管理するネットワークを侵入し、情報を奪い、敵の行動を先読みするスキルが求められた。
こうして、レオの体と精神は日々研ぎ澄まされていった。
そしてついに、初めての実戦の日が訪れる。
「お前の初任務だ。準備はいいか?」
グレイが問いかける。
レオは静かに頷いた。
「もちろんだ。すべてを壊すために。」