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Bランク昇格!

「Bランク昇格任務、達成おめでとうございます! パチパチパチ!」


 ギルドに帰還し、受付嬢さんに報告すると何故かめちゃくちゃ喜んでくれた。

 色々とあったが、俺たちは無事Bランクに昇格することができたらしい。


 そして……赤髪のやつらは。


「僕たちはCランクのままでいいです! まだまだ未熟なのを改めて自覚しました」

「自覚しました!」


 この人たちは何故かCランクに留まると言っていた。

 別に一緒に昇格してもいいのに。


 そんなことを言うと、


「あんなのがBランクとか考えるだけで目眩がしますので! 僕、多分このままBランクになると死にます!」


 と返ってきた。

 なるほど、確かにその危険性はある。


 でも今回のオーガは例外だと思うんだけどな。


「やったねアラン! これで私たちBランクだよBランク!」

「やりました! 昇格です!」


 二人が嬉々としてハイタッチをしている。

 俺は生暖かい目で見ていたのだが、いえーいと来たので俺もいえーいとハイタッチを交わした。


 ……こんな経験したことないな。

 元いたパーティーでは勝利が当たり前。


 勝っても何も言われないどころか罵られてばかりだった。

 そう考えてみると、俺の環境はかなり変化したと思う。


 新しい居場所。

 新しい環境。


 ゼロからだけど、悪くない。


「どうしたの? ぼーっとしちゃって」

「いや、なんでもないよ」


「もしかして感動しているのですか?」

「ええ? 感動してるのー?」


「違うわい」


 二人の肩をぽんと叩いて、俺は受付嬢さんの方を向く。

 聞きたいことが山ほどあるのだ。


「あの、赤い目の魔物って分かりますか?」

「赤い目……ですか?」


「そう。赤いというか、赤く目が光っている魔物です」

「分かりませんね。今回のオーガの件と何か……?」


 受付嬢さんの問いに俺は首肯する。


「今回のオーガ、明らかに変だったんですよ。赤い目をしていて、知能、実力ともに到底Bランクの魔物とは思えませんでした」

「赤い目……すみません。そんな魔物の情報は一度も入ったことがありません」


「そうですか……」

「ひとまず、王都の冒険者たちには通達しておきます。当ギルドでも調査しますので、何か進展がありましたらご連絡いたしますね」


「ありがとうございます。あ、それとこれも」

「これは……?」


 ポケットから宝石を取り出して受付嬢さんに渡す。


「オーガからドロップしたものです。普通の魔物からは絶対にドロップしないものなので、もしかしたら参考になるかもと」

「ありがとうございます……すみません色々と。王都に来たばかりなのに……」


「いいんですよ。ここはいい場所です」

「そう言っていただけると嬉しいです。それでは、ひとまず今日はお休みください」


 一通り済んだので、俺はアリシアたちの下へ戻る。


「あの宝石の件?」

「そうそう。ちょっと見てもらおうかなって」


 俺は余分に取っておいた宝石を取り出して、月明かりに照らす。

 本当、不気味な色してんなこれ。


「明日ちょっと調べてみようと思う。ま、ひとまずは休もう! 俺たちBランクだぞ!」


 いいながら二人の背中を叩くと、キラキラとした視線を俺に送ってきた。

 やっぱり昇格できたのが嬉しいらしい。


「うん! これからもっと皆の役に立つぞー! 目指せSランク!」

「もっともっと上を目指しませんか!? SSSランクなんてどうでしょう!?」


「そこまで行った冒険者なんて片手で数えるくらいしかいないよ。ま、目指すのは悪くない」


「それじゃ目指せSSSランク! ビバ世界平和ー!」

「世界平和ー!」


 全く、追放されて散々だって思ったけど。

 俺はとことん幸せものだな。


「いっちょ、頑張りますか!」


 新たなパーティー『勇気の一手』。

 彼女たちには誰にも負けない勇気がある。


 ……本当にSSSランクまで行っちまうかもな。

ここで一章完結になります!

そこで皆様にお願いです。


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器用貧乏だと追放されたSランク剣士、暇だったので神々の迷宮に挑む~無自覚にクリアしていたら知らないうちに最強へと成り上がっていた件。俺は別に英雄なんかじゃない、ただの暇人だ~


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