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03 動くんだ

引き続き、コロク視点です。

日々修正しております。申し訳ないです。

「コロク周辺状況を知りたいわ。画面を縮小してちょうだい。」


サラ係長はやる気になったようだ。

指示通りに人間の周囲の状況が確認できるよう縮小していく。


「そこでいいわ。」


サラ係長は、画面に集中している。

つられて自分でも画面を確認してみる。


「近くに人里があるわね。そこまで移動できればひとまず、安心じゃないかしら。」


サラ係長のいう通りだが、かなり遠い、この距離を徒歩を

無事に移動するのは難しいと思われる。


「そうですね。でもかなり距離がありますよ。半日は歩かないと。」


いい方法が思いたつかない。ただ何もしないとやはりこのまま人間は死んでしまうだろう。


「ここは特別にチュートリアルという形で、世界への干渉を許可します。」

こまっているとヴァネッサ部長が説明を始めてくれた。


「まずは、この本を見てください。」


何やら、黒い本を一冊づつ受け取る。


「開いてください。」


次元の接続「小」1,000エル、次元の接続「中」10,000エル、次元の接続「大」100,000エル

エルというのは、この次元の通貨だ。

自分の給料は月に30万エルぐらいだ。サラ係長もそんなに変わらないだろう。


「これは、干渉に対する対価の金額ですか。」


「理解が早いですね。これはかつてあなたたちと同じミスをした者がいたときにできた指標よ。

 あなたの給料と相談しながら、人間の次元脱出を導く。

 これがあなたたちの仕事よ。」


昔にそんなことがあったとは知らなかった。

でも何とかなりそうだ。


「そのミスをした担当者はどうなったのですか。」


「それは、今は言えないわ。大変なことにはなったけどね。」

ヴァネッサ部長はそのまま感情のない表情を浮かべる。

なんか怖いので聞かない方がよさそうだ。


「今回は、その次元の接続「小を使ってみるといいと思います。本に集中すると効果を細かく知ることができます。今回は無料で使って構いません。」


そういわれたので、本に集中してみる。

すると本から文字が浮かんでくる。


「次元の接続「小」・・・効果・二つの離れた地点をつなぎ合わせる。距離は50kmまで」


「確認できましたね。では早急に彼の近くの地点と安全な場所をつないでください。

 コロクさんとサラさんで一度ずつ使ってよいですので、うまく助けてあげてください。」


どうする。二つの地点をつなぐといっても候補はたくさんある。


「ああ、それといい忘れたけど人に気付かれるてはだめよ。

 その場合、コストだけかかって、干渉の効果がなくなってしまうわ。」


それはすごく大事なことをサラっと言われた気がする。

その制限がなきゃ、人間の目の前に、町の入り口をつなぐのに。


「そういうことなので、可能な限りさりげなくアシストするのよ。

 頑張ってね。」

そういうと一歩下がって、画面を眺める。とりあえず部長の説明は終わったようだ。


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