11 イーリスの下準備
イーリスは、そのころ、次元の狭間にある場所を訪れていた。
いつきてもここは、素晴らしいですね。
多くの種族、人かにこやかな表情で大きな学園のような街を行きかっている。
ここは、ありとあらゆる次元から、集まった優秀な生命が集う街、ユピアンである。
この町の片隅にある建物にイーリスは向かった。
「ガンツさんいますか。」
建物の中から、大柄の男が現れる。
「おう、イーリスじゃねぇか。仕事か。」
「そうなんです。派遣用の生体アンドロイドを用意していただきたいのです。」
生体アンドロイドは、イーリスが仕事をする際に、現地作業員として送り込む
魔法と機械と生命が混じった存在だ。
「どんな奴がほしいんだ。」
「c-3ランクの次元での活動に利用するので、大人の男性3体女性3体、子供も男性3体、女性3体
ほどお願いできますか。種族は人種、獣人種、エルフ種をそれぞれ1体ずつほしいのだけど。」
「あいよ。ちょうどいいやつが待機してるから、ちょっと待ってな。
オペレーターは決まってるのかい。」
「これから、アクト次元に行ってお願いする予定です。
生体アンドロイドが決まってから依頼するのが、私のやり方なの」
「そうだったね。ちょっと待ってな。。。
今、イーリスの端末に待機中の生体アンドロイドを同期したから
いつでも呼び出せるぜ。」
「ありがとう。いつも助かるわ。」
「仕事だからな。ほかのやつらにもよろしくな。」
イーリスは、しばらく街歩きをしてから、アクト次元に移動した。
:::::::::::::::::::::::::
アクト次元はいうなれば、巨大な演劇場だ。
常に大小さまざまな舞台で様々なものが活躍している。
あらゆる次元から、演者を目指すものが集まってくる。
養成も活発で、講師、生徒ともに質の高いものが集まる。
仕事の依頼も様々な寄せられる。
イーリスは、生体アンドロイドのオペレーターを依頼するため、
案内所を訪れる。
画面に必要情報を入れると、適合する人物がピックアップされる。
ここから、イーリスの仕事の本番が始まる。