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 レジーナ姉様と長い話し合いの結果、無事に家に留まる事となった。本当に良かった。けど、私まで一緒にいることになるとは…。


「ケイティ、お前にも関係がある話だから、ちょうど良い。」

 オズウェル様がそう言うが、嫌な予感がするのは気のせいだろうか。でも、これくらいの時期に何かイベントがあっただろうか。レジーナ姉様の毒殺が過ぎてから起きるイベントかな。


「狩猟祭が2ヶ月後に控えている。女神の祝福をレジーナにそして、女神の付き人をケイティに任せたい。」

 女神の祝福は狩猟祭の開会式で行う、参加者への応援を魔法で行うものだ。魔法を使うことに優れた女性が女神に選ばれ、しかも、次期月の盾候補と言われる。そしてその付き人も月の盾に選ばれる可能性が高い人物である。


 狩猟祭のイベントをなぜ忘れていたんだろうか。狩猟祭が行われる前に姉様の毒殺イベントが起きるというのに…。


 それに付き人に選ばれるのはエレノアのはずだ。私が死ぬ運命を変えてしまったから、ここで原作とのずれが生じるとは。何とかして元に戻さないと。あまり知らない方向へ進むと姉様と兄様を助けることができなくなってしまうかもしれない。


 兄様と姉様を見ると何か悩んでいる様子だった。きっと付き人になれば月の盾候補として世間に知られるから、私に護衛をつけることが可能だとでも思っているのだろう。そもそも表舞台に立ちたくないのだから、付き人をやりたくない。


「…魔法を使えるようになったばかりの私では、姉様に釣り合わないと思います。オズウェル様はたしか…能力が高ければその人の地位に関係なく認める方ですよね。それならばそのお考えを広めるために、平民から能力が高いものを選ぶべきではないのでしょうか。」

 私を選ばないでくれと願いながら言うと、アーノルド兄様が満足げに笑った。


「だから言っただろう?オズウェル。私の妹は手ごわいぞと。」

「そうだな。でも断るということなら、代役を立てることが必要だろう?アーノルドの妹なら素晴らし代役を見つけてくれるんだろうな。」

 …月の柱が圧力をかけてくるんだけど。あの、家から出ない私に優れた平民なんて探せるのだろうか。


「私は反対ですわ。まだ小さいケイティがこの家を出て、外で交渉なんて!!」

「…もちろん俺も協力する。狩猟祭は王宮が主催するからな。ついでにユリウスもつける。」

 騎士団長をついでというのはどうなのだろうか。王子の特権なのかな?


「いいえ、私がケイティの護衛をしますわ!だって将来は月の剣になるんですもの!自分の妹を護ることはできます。」

 行きましょうと言って私の手を掴み走り出した姉様。オズウェル様は笑っているし、兄様は手を振っている。こうなることを2人は予想していたのだろうか。


 そして姉様は落ち着いてほしい。思いついたらすぐ行動しないでほしいな。きっと町へ向かっているだろう馬車に揺られながら、ジークにはいつ会えるだろうかとぼんやり考えていた。

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