表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/22

13

 アーノルド兄様とレジーナ姉様が学園へ行っている間、私はひたすらに魔法のコントロール練習をしていた。イメージが実際に形となるので、加減を間違えると暴走することもある。他人の自分も傷つけたくないから、コントロールはうまい方がいいよね。私はとりあえず、種からイメージして新しい植物を産み出したり、図鑑を見ながら同じものを育てたり、自由に温室を使っていた。毒を持つ植物もあるから、使用人たちが入らないように注意している。それに、私が新しく生み出した植物がもし盗まれたら困るし。


 私が今作っているのは毒花だ。姉様のバッドエンドの中に、毒エンドがある。それに使用される毒がこの花の毒だ。姉様視点のゲームでは、周りの令嬢と仲良くできていないと、毒殺されるという悲しいエンドがある。アーノルド兄様に一目ぼれした令嬢が、レジーナ姉様に近づくが、姉様はその令嬢に興味がなく、無視をする。そのことに激怒した令嬢がお茶会でレジーナ姉様に毒を盛る。そしてアーノルド兄様が復讐し、兄様も死刑になってしまう。ヒロインが出てくる前に、終わってしまう物語だ。


 毒の解毒薬は、この毒花からしか作れない。毒に詳しい者でも解毒薬を作るのは難しく、かなり上位の毒魔法を使える者がいないと無理だ。でも、幸いにも、ジークさんが姉様たちの護衛をしている。ゲームではそのお茶会の時、ジークさんはアーノルド兄様と共に、オズウェル様を訪ねていた。だから救うことが出来なかった。


 今回は私がいる。解毒薬さえ用意できれば私が、姉様の傍にいれば助けられる。ただ、この毒の解毒薬をどうやってジークさんに作ってもらうか。突然頼んで作ってくれる相手ではない。なぜ必要なのか聞かれてしまう。それは困る。誰にも、私がこの先の未来を知っていることを知られたくない。


 鬼人は世界樹を護る種族だ。世界樹の周りに村を作り、ずっと護っていく。なぜかは分からないが、ゲームでそういってた。なら世界樹作っちゃおう!そう思ってやったら本当に出来たんだよね。これはやりすぎた気がする。世界樹って世界に3本しかなくて、そのうちの1本は燃えてなくなってる。しかも、その燃えた世界樹を護っていたのがジークさんがいた村の鬼人たちだし。


 やりすぎたよね、これはバレたらまずい気がする。私は手持ちの魔法具を探した。どんな大きなものでも閉じ込められる魔法瓶を見つけて、世界樹を閉じ込める。これをうまく使って交渉してみよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ