八月七日……その十三……
夏休み……八月七日……不死鳥家……リビング……。
「……えーっと……お前ってさ、俺を倒すために生み出された存在……とかじゃないよな?」
「そう……かもしれないし、そうじゃないかもしれない」
「そうか……。まあ、とにかく今日からよろしくな。総太」
「そう……た。それが僕の名前……なのかい?」
「ああ、そうだ。ちなみに命名したのは俺だ」
「へえ、そうなんだ……。でも僕は君のことをなんと呼べばいいのかな?」
「んー? あー、そうだな。まあ、俺と同じ年齢だから、少なくとも弟ではないよな。だとしたら、うーん、じゃあ、呼び捨てでいいぞ」
「え? いいのかい?」
「ああ、いいぞ。その代わり、なるべく俺の側に居るんだぞ。お前はまだ自分の力をうまく使いこなせないんだから」
「うん、分かった。じゃあ、今日からよろしくね。壊人」
「ああ、よろしくな。総太」
こうして、パーフェクトブレイカーは『不死鳥 総太』という名前をオールブレイカーこと『不死鳥 壊人』から賜った。
つまり、不死鳥家に引き取られたのである。
「さてと、それじゃあ、今日はもうやることもないから、さっさと寝るぞ」
「うん、分かった。でも、いいのかい? 僕は力をうまくコントロールできないから、いつ暴走するか分からないんだよ?」
「あー、まあ、それは俺と同じようなものだから、もしお前が暴走しそうになったら、俺がなんとかしてやるよ」
「ありがとう、壊人。僕は君と出会えて本当に良かったよ」
「おいおい、それはいくらなんでも大袈裟だろう」
「いや、そんなことはないよ。僕は生まれて間もないけれど、こうして君のような存在に出会えた。だから、僕は今、とても幸せなんだよ」
「そ、そうか。まあ、とりあえず今日はもう寝るぞ。俺と心悟は明日も学校があるし、お前は入学するための準備をしないといけないからな」
「そうだね。今日はゆっくり体を休めるとしよう。それで、僕はどこで寝ればいいのかな?」
「そんなの決まってるだろ、俺の部屋だよ」
「えっと、それは同じベッドで一夜を過ごす、ということかな?」
「うーん、その言い方だと誤解されるから、やめような。えーっと、今日はお前がベッドで俺は布団で寝るってことだ」
「なるほど。そういうことか。じゃあ、早速……」
「ちょっと待て」
「ん? なんだい?」
「いや、その……あれだ……。俺が暴走しそうになった時は……」
「一切合切の躊躇なく、早急に息の根を止める……。これで合ってるかな?」
「あ、ああ、まあ、そういうことだ」
「そうだね……。正直、僕はそんなことしたくないけど、壊人がそれを望むなら、僕はこの手を血に染めてでも、君を破壊してみせるよ」
「そうか……。分かった……。その時はよろしく頼む」
「うん、分かった。できれば、そんなことにならないでほしいけどね」
「まあ、それが一番なんだけどな……」
「……壊人、今日はもう寝よう。明日も学校があるんだろう?」
「あ、ああ、そうだな。今日はもう寝るか」
「うん、そうしよう」
こうして、オールブレイカーとパーフェクトブレイカーは、一つ屋根の下で一夜を共に過ごしたのであった……。(言い方!!)




