キノコスープ
夏休み……山……夜……。
「今日の晩ごはんは、キノコスープだな」
オールブレイカーこと『不死鳥 壊人』は、鍋の中の液体をおたまでかき混ぜながら、そう言った。(田中さんと梅雨原さんは、テントで何かの準備をしている)
「スープができるまで、あんまりやることないから、キノコの名前でも言いながら作るか」
彼は、そう言うとブツブツとキノコの名前を言い始めた。
「マツタケ、シイタケ、エノキタケ、エリンギ、マイタケ、ブナシメジ、テングダケ……」
彼がブツブツとお経を読むようにキノコの名前を言っているのに気づいた二人は、テントから出てきた。
「ねえ、壊人。大丈夫?」
赤髪ポニーテールと赤い瞳と小柄な体型が特徴的な女子『田中 泉』は、彼にそう訊ねた。
「ねえ、不死鳥くん。何か悩み事でもあるの?」
黒髪ロングと黒い瞳が特徴的な真顔女子『梅雨原 霞』は彼にそう訊ねた。
「ん? あー、いや、暇だったからキノコの名前を言ってただけだ。気にするな」
「そっか。なら、いいんだけど……」
「そう……なら、いいわ」
「それより、もうそろそろできるから、食器を持ってきてくれないか?」
「はーい」
「分かったわ」
今日の三人の晩ごはんは、『キノコスープ』でございます……。




