海!
夏休み……海……。
「青い空! 白い砂浜! 照りつける日光! これぞ、まさしく……海だああああああああああああああああああああ!!」
赤髪ポニーテールと赤い瞳と小柄な体型が特徴的な女子『田中 泉』は、両手を広げながら、元気にそう言った。
「田中さん、ここはプライベートビーチじゃないのよ? 公共の場でそういうことをするのはやめてちょうだい」
静かにそう言ったのは、黒髪ロングと黒い瞳が特徴的な真顔女子『梅雨原 霞』だった。
「別にこういう時くらいは、いいんじゃないか? なあ? 心悟」
オールブレイカーこと『不死鳥 壊人』は、黒髪ショートの少年にそう言った。
「うん、そうだね。誰かと一緒に海に来ることなんて、めったにないから別にいいと思うよー」
彼の義理の弟である『不死鳥 心悟』は、ニコニコしながらそう言った。
「そう……。まあ、あなたたちがそう言うなら、別に構わないのだけれど……」
梅雨原さんは、腕を組みながら、少し俯いた。
「みんなー! 何してるのー? 早く泳ごうよー!」
こちらに手を振りながら、明るい声でそんなことを叫ぶ田中さん。
「……準備体操はちゃんと済ませましたかー? 急に海に入るのは、体に毒ですよー!」
梅雨原さんは、彼女に聞こえる声でそう言った。
「大丈夫ー! ちゃんと済ませたよー!」
「本当でしょうか……」
「まあ、万が一、田中さんに何かあれば、俺がなんとかするから、大丈夫だよ」
「そう……。なら、任せるわ」
「おう、任された。それじゃあ、行くか」
「ええ、そうね」
その後、三人は、田中さんのところまで歩いていった。
*
「隊長……オールブレイカーを発見しました。どうしますか?」
『そうか……。なら、しばらく様子を見ろ。こちらの存在が既に知られている可能性がある』
「了解しました。では、しばらくの間、この場に留まります」
『分かった。健闘を祈る』
ライフガードのお姉さんこと『水使い』のお姉さんは、トランシーバーで『隊長』と連絡を取っていた。どうやら、このビーチには、複数の超能力者が潜伏しているようだ。
さて、これからどうする? オールブレイカー。
「ハクション! ……うーん、夏風邪かなー? けど、ウイルスは俺の能力で全部、破壊されるはずだから……。うーん、まあいいか」
彼は、そう言うとスイカ割りをするために、目隠しをした……。




