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不死鳥家の朝

 次の日の朝……。


「……ん……うーん……。お……朝か……」


 オールブレイカーこと『不死鳥ふしどり 壊人かいと』は、窓から差し込む日光になかば無理やり起こされた。


「ふ……ふあー……」


 ベッドから体を起こした彼は、大きく背伸びをした。


「……はぁ……よし、学校行くか……」


 彼はそう言うと、ベッドから出ようとした。

 しかし、彼の左足をギュッとつかんだ者がいた。


「はぁ……またか……」


 彼はそう言うと、布団の中にひそんでいる人物を無理やり引っ張り出した。


「おい、心悟しんご。もう朝だぞ」


「わーい……お兄ちゃんだー……」


 そう言いながら、彼のおなかに顔を埋めたのは黒髪ショートの少年『不死鳥ふしどり 心悟しんご』だった。

 彼はわけあって、壊人かいとの弟になった……つまり、『義理の弟』である。


「おーい、心悟しんごー。起きろー」


 壊人かいとは彼の体を揺らしながら、そう言った。

 しかし、彼は「お兄ちゃーん……大好きだよー」と言いながら、彼の腹に顔をこすりつけた。


「まったく……お前ってやつは……」


 壊人かいとは彼を米俵を運ぶように、肩に背負うと一階へ降りた。


「母さーん、起きてるかー?」


 壊人かいとは彼を肩に背負ったまま、リビングに着くと母親を呼んだ。

 しかし、彼女は……『不死鳥ふしどり ひびき』はソファで眠っていた。無駄にでかい胸は彼女の呼吸に合わせてわずかに上下している。

 まったく……どうしてこの人はこんなにも無防備なのだろうか……。

 彼は溜め息をくと、肩に背負っていた心悟しんごの脇腹をくすぐった。


「あ……あはははははははは! お、お兄ちゃん! も、もうやめてえええええええ!!」


「よし、じゃあ、さっさと身支度みじたくしろ。朝ごはんは俺が作るから」


「わ、分かった! 分かったから、もうやめてー! あはははははははは!!」


「よし、じゃあ、行ってこい」


 壊人かいとはそう言うと、彼を床に立たせた。


「了解しました!」


 彼はビシッと敬礼すると、トタトタと二階に上がっていった。


「さてと……やるか」


 壊人かいとはそう言うと、朝ごはんを作り始めた……。


 *


「いってきまーす!」


「いってきます」


 二人は学校に遅れないように家を出た。

 昨日は一日中、雨だったが、今日は快晴と言わざるをない空模様であった。

 オールブレイカーこと『不死鳥ふしどり 壊人かいと』は今日は空の機嫌が良いようだな……と思いながら、性別不明の人物とともに学校へと向かい始めた……。

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