母性の塊
火曜日……夕方……不死鳥家……。
「お、おじゃましまーす」
「おじゃまします」
赤髪ポニーテールと赤い瞳と小柄な体型が特徴的な女子『田中 泉』&黒髪ロングと黒い瞳が特徴的な真顔女子『梅雨原 霞』はオールブレイカーこと『不死鳥 壊人』の家にやってきた。
一週間後にある中間テストで少しでもいい点を取れるようにするためだ。
「あれ? お母さんいないのかな?」
黒髪ショートと黒い瞳が特徴的な壊人の義理の弟『不死鳥 心悟』がそう言うと『不死鳥 壊人』が母親を呼んだ。
「おーい! 母さーん! いないのかー?」
「二人とも、おかえりー!」
二階からダッシュでやってきて二人を抱きしめたのは、黒髪ロングと黒い瞳と無駄にでかい乳と白衣が特徴的な二人の母親『不死鳥 響』だった。
「お、おい、やめろ! 恥ずかしいから!」
「えー、別にいいじゃない。ねえ? 心悟」
「あははは、そ、そうかもしれないね……」
「おい、そこは否定しろよ。とにかく、一旦、離れろ! 暑苦しいから!」
「もうー、照れなくてもいいのにー」
彼女はそう言うと、二人を解放した。
「別に照れてるわけじゃないけどさ、友達の前でそういうことをするのは、やめてくれ」
「え? あー、あなたたちが壊人の友達なのねー。こんにちは『不死鳥 響』です。よろしくねー」
「あっ、えっと、『田中 泉』です! よろしくお願いします!」
き、綺麗な人だな……。
「『梅雨原 霞』です。よろしくお願いします」
まるで母性の塊のような人ね。
「二人とも可愛いわねー。それで、どっちが壊人の彼女なの?」
「か、彼女!?」
「あ、あの……私たちはその……不死鳥くんの友人です。なので、その……そういう関係ではありません」
「あら、そうなの? てっきり挨拶に来たのかと思ったわ」
「そんなわけないだろ。今日からテスト期間だから、二人に分からないところを教えてもらうために来てもらったんだよ」
「あー、そういえば、そうだったわね。すっかり忘れてたわ」
「おいおい、しっかりしてくれよ」
「それじゃあ、私は二階にいるから、何かあったら呼んでねー」
彼女はそう言うと、ダッシュで二階に上がった。
「こらー! 人の話を聞けー!」
「あ、あははは、面白い人だね。壊人のお母さんって」
「ええ、それに私たちにはないものを持っていたわ」
「そ、そうだね……。あははははは……はぁ……」
「ん? 二人とも大丈夫か? どこか痛むのか?」
彼はそう言うと、二人の頭を撫で始めた。
「な、なんで頭を撫でるの?」
「いや、なんか母さんが落ち込んでいる女の子がいたら、とりあえずこうしておけばいいって言ってたからだ」
「なるほど。あなたのそういうところはお母様のせい……じゃなくて、影響を受けているのね」
「え? 俺、何か間違ってたか?」
「ううん、別に間違ってないよ。心配してくれてありがとね」
「そ、そうか。なら、良かった。それじゃあ、そろそろ始めるか」
「うん、そうだね」
「そうね。さっさと始めましょう」
「お兄ちゃん、僕、お菓子用意してくるから、先に始めてていいよー」
「おう、分かった」
「それじゃあ、勉強会を始めるよ!」
「ええ、そうね。赤点を取らないように頑張りましょう」
「ああ、そうだな。よし、それじゃあ、始めるぞ!」
『おー!』
こうして、勉強会が始まったのであった……。




