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こちら学園探検部 ~別名指輪物語、正確には『ハーレム王と指を指される僕と変人女子高生達の輪による同好会の物語』~  作者: 於田縫紀
第2部 二つの塔 第3章 二つ目の塔

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第55話 ある独身女性の自宅拝見

 林道入口で十分待っただろうか。

 見覚えあるでっかい箱形の車がやってきた。

「どうしたんですか。ちょっと早い帰りじゃないかしら」

 小暮先生だ。

「装備が足りなくて撤退です。そんな訳で小暮先生、申し訳ありませんがメールの条件で買い物のお手伝いをお願いして宜しいでしょうか」

 先輩、何やら先生と交渉したらしい。

 なお交渉内容は一切一年生側は聞いていない。

 僕が聞いたのは、

「先生に迎えを頼んだぞ」

だけである。


 そんな訳で朝と同様に車に乗り込む。

「私の方はちょうど良かったです。シーズン前に点検や虫干しをしたかったですしね。今回、学探でもワンゲルでも装備一通り使いましたから」

 つまり装備の整備を手伝えと。

 まあそれ位はいいだろう。

 十キロ歩いて帰るよりよっぽどましだ。

「寮の方には家に戻ったら私から電話をかけておきます」

 何故先生が寮に電話する必要があるんだろう。

 でも車から降ろされたら困るので取り敢えず黙っている。

「あと神事用具は明日でいいでしょうか。取り敢えず売ってそうな場所は知っているのですけれど、ちょっと遠いんです。今日はちょっと装備の方を面倒見たいし。通販で明日朝着く店をさがした方がいいかもしれないですしね。

 要は完全装備で今日と同じ位の時間にさっきの場所へ送れば大丈夫ですよね」

「充分です。有り難うございます」

 先輩はよそ行きモードで助手席から会話をしている。

 微妙に話が見えないところもあるが、色々と手を打っているようなのも確かだ。

 神事用具なんて普通の場所に売っていないだろうし。


「じゃあうちに行く前にスーパーに寄りますね。お米はあるけれどおかずの材料が何もありませんから」

 ん、また疑問な台詞を先生が。

 そして。

「そういう訳だ。主に朗人、宜しくな」

 そういう訳だと言われても。

「5人分の夕食と朝食、スーパーで買い物しながらでいいから計画頼む」

 ちょっと待った!

 その話が出て寮に電話という話もあるという事はひょっとしてまさか。

「今日は先生の家にお泊まり、って事ですね」

 雅さんがさらっと肯定口調で口にした。

「そう。買い物や送り迎えの交換条件として、今日夜と明日朝のごはん調理と装備の整理手伝いをすることになった」

「うーん、また合宿なのです。楽しそうなのです」

 おいおい。

「でもこの人数で先生のお宅にお邪魔して、ご迷惑では無いでしょうか」

「うちは広いから大丈夫よ。3LDKの一戸建てを借りているから」

 おいおいおい。

「そういう訳だ。主に朗人、頼むな」

 先輩にして魔女なお方にそう僕は仕事を押しつけられた。


 そんな訳でスーパーマーケット。

「五人で二千円くらいまでなら私が出しますから」

 その予算でこの大食い面子の夜と朝の分をつくれと。

 しょうが無い、覚悟を決めよう。

 一軒家なら電気式の炊飯釜くらいはあるだろうし。

「調味料はどんなものがありますか」

「マヨネーズと醤油だけは。あと米は充分あります」

 期待するなという事か、了解だ。

 そんな訳でサラダ用にキュウリ、人参、トマト、パプリカ購入

 特売のレタス一玉購入。

 煮物用にかぼちゃ購入。

 みりんと蕎麦つゆも購入。

 肉は安い鶏肉、でも胸肉を上手く扱える自信無いから輸入物だけれどもも肉購入。

 あと賞味期限間近で半額の挽肉購入。

 玉子購入。

 半額の揚げ豆腐購入。

 同じく半額のハム購入。

 特売品と賞味期限間近を使ったのでこれでぎりぎり二千円以下だ。

「何を作る気なのですか」

「適当。取り敢えず日本の正しい手抜き主婦の夕飯という感じ予定」

 という訳で再び車へ。


 小暮先生の自宅に到着。

 思ったより大きくてちゃんとした家だ。

 洋風のいかにも最近の家という感じ。

 狭いながらも庭と屋根付きカーポートもちゃんとある。

「いいお家ですね」

「子供含めて四人で住んでいたそうですけれどね。子供が独立して家を出て、夫婦2人では家が広すぎるし場所的にも不便だから引っ越したそうです。それを格安で借りている訳ですわ」

 なるほど。

 取り敢えず買ってきた食材を冷蔵庫に仕舞う。

 冷蔵庫の中はマヨネーズ、醤油、チーズ、ビール、ビール、ビール、焼酎、日本酒という感じ。

「日本酒は私、飲めないんですけれどね。この通り家が広いからたまに友人が遊びに来るんです。その時に置いていったものですね」

 つまり焼酎とビールは自分用という事か。

 でもそれならばだ。

「日本酒は料理に使ってもかまいませんね」

「むしろ始末に困っている感じです。だからどんどん使ってね。でも未成年だから飲んだら駄目ですよ」

「はいはい」

 時計を視るとまだ十四時三十分過ぎ。

「まだ夕食を作りはじめるのには早いです。とりあえず装備の方をしましょうか」

「その前にちょっと通販ページを見てみましょう。神具の売ってそうな店は遠いですし、もし希望のものが売っていないと大変ですから。通販でお急ぎ便を使えれば明日朝に間に合いますからね」

 なるほど、神事用品も通販で買える時代という訳か。

 確かに“形”で効能があるならばそれでいいよな。

 という訳で次はキッチンの向こう側、リビング方面へ皆で移動。

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